「餃子の王将」を展開する王将フードサービス(京都市山科区)の社長だった大東隆行(おおひがし・たかゆき)さん=当時(72)=が射殺された事件は19日で発生から8年となった。現場では追悼の花が手向けられ、近くのJR山科駅周辺では関係者らが事件解決につながる情報の提供を呼びかけた。
府警はこれまでに延べ約24万3千人の捜査員を投入し、約2千人から事情を聴いた。計約700件の情報が寄せられたが、犯人逮捕にはつながっていない。昨年10月には、犯行に使われた可能性がある盗難バイクについて窃盗罪の公訴時効が成立。捜査は長期化の様相を見せている。
殺害現場となった同社本社前(同区)では早朝から花を供える人の姿があった。近くに住む介護士の池崎彰悟さん(25)は「子供の頃から心のこもった餃子を食べに王将に通っている。一刻も早く犯人が捕まってほしい」と話し、手を合わせた。
JR山科駅では、大東さんの長男、剛志さんや府警の捜査幹部らが通行人にポケットティッシュを配り、捜査への協力を求めた。剛志さんは「大切な父の命を奪った犯人を許さない。思い出したことや今だから言えることがあれば、情報提供をお願いしたい」とのコメントを出した。
事件は平成25年12月19日午前5時45分ごろ発生。出勤してきた大東さんは本社前の駐車場で乗用車から降りた直後、何者かに腹や胸を撃たれ死亡した。