大阪市北区曽根崎新地のビル4階のクリニックから出火し、24人が死亡した放火殺人事件で、クリニックの患者だった谷本盛雄容疑者(61)が事件前の11月末、居住先がある大阪市西淀川区内のガソリンスタンドでガソリン約10リットルを購入していたことが20日、捜査関係者への取材で分かった。購入時、店員に「バイクに使う」などと理由を告げていたことも判明。バイクを所有していた形跡がなく理由は虚偽だったとみられ、大阪府警天満署捜査本部は少なくとも3週間前から事件を計画していたとみて調べている。
捜査関係者によると、谷本容疑者は11月末、大阪市西淀川区姫島の居住先近くのガソリンスタンドでガソリン約10リットルを購入。このガソリンスタンドでは、谷本容疑者が本人確認のため身分証を提示した履歴が確認された。ガソリンを携行缶などで購入するには、使用目的などを伝える必要があり、谷本容疑者は「バイクやトーチランプに使う」と店員に告げていたが、バイクの所有は確認されておらず虚偽だったとみられる。
一方で、谷本容疑者の居住先の住宅では、2階一室からガソリンとみられる液体が入ったペットボトルが見つかっており、捜査本部は、ガソリンスタンド周辺の防犯カメラを調べるなどし裏付けを進めている。
火災は17日午前10時20分ごろに起き、クリニックにいた27人が心肺停止で搬送され、24人が死亡した。残る谷本容疑者は意識不明の重体で女性2人も治療中という。
捜査本部は20日、死亡した24人のうち新たに20~50代の男女7人の身元を発表した。身元判明は計21人。また、24人の司法解剖の結果、21人の死因が一酸化炭素中毒と判明。確定していない残る3人も、一酸化炭素中毒の可能性が高いとしている。