1151匹のこいのぼりが残り15匹に…資金難で傷んでも買えず

栃木県栃木市中心部を流れる

巴波
(うずま) 川で、毎年春の風物詩として親しまれているこいのぼりが、来年は見られなくなるかもしれない。観光船を運航するNPO法人「蔵の街遊覧船」が、毎年たくさんのこいのぼりを揚げて観光客を楽しませてきたが、傷んでも買い替える資金がなく、残るはわずか15匹ほど。同法人は募金を呼びかけ、存続を図っている。(荒川隆史)
こいのぼりは、蔵造りの建物が並ぶ塚田歴史伝説館沿いなどで、2012年から毎年、3月中旬~5月中旬に飾っているが、化学繊維のため、日光に数年当たると劣化は避けられない。同法人は、乗り場で販売するコイの餌の利益などで、毎年3分の1ずつ買い替えてきた。
ところが、新型コロナウイルスの影響で、19年に約4万人だった年間の乗船客が、今年は約6000人に減少。「いいこい」の語呂合わせで1151匹を揚げていたが、今年は500匹にとどまり、来年も使えそうなものはわずかだ。
「こいのぼりを途絶えさせたくない」と船頭らが声を上げ、「巴波川


(こい) のぼりファンディング2022」と銘打ち、今月から資金調達事業をスタート。乗船客に1口2000円で協力を呼びかけている。1口につき乗船券1枚をプレゼント。遊覧船乗り場か市観光協会で来年2月末まで受け付ける。
船頭マネジャーの中村明雄さん(63)は「なるべくたくさんのこいのぼりを揚げるため、協力してほしい」と訴えた。問い合わせは同法人(0282・23・2003)へ。