10月31日投開票の衆院選山口3区で当選した林芳正外相の後援会に部下を勧誘したとして、山口県と山口市の幹部職員が山口地検と県警に事情聴取されていることが明らかになった。公務員の政治活動を制限する公職選挙法か地方公務員法に抵触した可能性がある。21日、村岡嗣政知事は「驚いている。捜査には全面的に協力する」と述べた。
関係者によると、事情聴取されているのは県と市の複数の幹部職員など。参院議員だった林氏が衆院選へのくら替え出馬を表明した7月以降、職員に林氏の後援会の入会申込書を回し、住所や氏名を記入するよう持ちかけるなどした疑いを持たれているという。
報道陣の取材に応じた村岡知事は幹部職員が事情聴取されたことを認めた。自身は聴取されていないという。聴取された職員の数などは「捜査内容に関わる」として明らかにしなかった。山口市の伊藤和貴市長はコメントを発表し「職員には捜査に全面的に協力するように申し伝えている」とした。林氏は21日の定例記者会見で「捜査機関の活動に関わることなので答えを差し控える」と述べた。
公選法は特別職を含む全ての公務員の地位を利用した選挙運動や、後援団体への勧誘といった選挙運動の類似行為を禁じている。地方公務員法は公務員の政治的行為を制限している。
衆院山口3区では林氏と自民現職だった河村建夫元官房長官が自民の公認争いを繰り広げ、公示直前に河村氏が引退を表明した。【平塚裕介、堀菜菜子、林大樹、森紗和子】