弁護側、責任能力争う=ネットカフェ殺人―名古屋地裁

名古屋市のインターネットカフェで昨年5月、利用客の銀行員男性=当時(35)=をナイフで刺して殺害したとして、殺人罪などに問われた住所不定、無職稲田府見洋被告(23)の裁判員裁判の初公判が24日、名古屋地裁(神田大助裁判長)であり、同被告は起訴内容を認めた。弁護側は刑事責任能力を争う姿勢を示した。
起訴状によると、稲田被告は昨年5月17日、同市中区のネットカフェ店内で、男性の胸や背中などを持っていた果物ナイフで突き刺すなどして殺害したなどとされる。
検察側の冒頭陳述によると、稲田被告は2017年12月ごろ福島県の自宅を出て、各地を転々としながら職を探したがうまくいかず、いら立ちを解消するため人を殺そうと思うようになった。現場のネットカフェで二つ隣のブースにいた男性に、「物音出してるんじゃねえよ」と襲い掛かった。
弁護側は、被告が以前から統合失調症などで入通院しており、事件も統合失調症の影響下で起こしたと主張。「ナイフは自傷行為のため購入したものだった」などと説明した。