大阪府茨木市で2014年に起きた難病の女児(当時3歳)が衰弱死した事件を題材にした漫画で、虐待した親として描かれ、名誉を傷つけられたとして、母親(27)らが出版元の「ぶんか社」(東京)と作者に計1100万円の損害賠償と作品の公表差し止めを求めた訴訟で、大阪地裁(中山周子裁判官)は24日、同社などに計330万円の賠償と作品のネット配信の差し止めを命じた。
判決によると、同社は18年1月、母親らをモデルとする漫画を電子書籍で発行。「子殺し毒ママ」と表現し、女児に食事を与えない親として描いた。母親は故意に女児を放置したとして保護責任者遺棄致死罪で起訴されたが、最高裁は18年3月、女児の健康状態を誤解していた可能性があるとして無罪を言い渡していた。
中山裁判官は判決で「母親らが虐待で死亡させたというのは真実ではない」と指摘。同社や作者が「情報の真偽や出所を確認せず、作品を公表した」として、名誉
毀損
(きそん)が成立すると判断した。