「ぐんまちゃん」アニメの競艇回、群馬テレビが差し替え 知事は…

群馬県がテレビ側に質問状
県のマスコットキャラクター「ぐんまちゃん」を主人公にした県制作のアニメの放送で、群馬テレビ(前橋市)が放送予定を差し替えた。子ども向けなのに公営競技のボートレースを扱う内容だったためだ。同社の対応に山本一太知事が不満を表明し、県が質問状を送る事態になっている。
同社は24日、「児童、青少年の射幸心を過度にあおるものと判断した」と文書でコメントし、放送の差し替えの対応に問題がなかったとの認識を示した。
県はぐんまちゃんの認知度向上などを目指し、約2億3000万円を投じ制作。10月から「TOKYO MX」、サンテレビなど8テレビ局で放送中だ。
差し替えたのは12日放送の第11回目で、ぐんまちゃんがおじさんと「ハニワボートレース」を訪れる内容。群馬テレビは、「競技の魅力を伝えるものではなく、もうけた損したなどギャンブルに終始し金銭に関する表現が多用されていた」などと説明している。
同社や県によると、10月に競輪がモチーフの回の放送後、視聴者から放送倫理・番組向上機構(BPO)に「子ども向けアニメで公営ギャンブルを扱うのは不適切ではないか」という指摘が複数あった。同社はBPOから報告書の提出を求められ、放送予定を確認したところ、12日の放送予定にボートレースを扱う内容が含まれていた。このため、第1回放送と差し替えたという。
山本知事は16日の定例記者会見で、「県が一生懸命作ったアニメを県民に届けられなかったことは本当に残念」と語った。さらに県は、放送内容の変更を決めた部署や職員数などを尋ねる質問状を同社に送った。県メディアプロモーション課の藤田一幸課長は「県民から放送を要望する声が寄せられている。内容は問題なかったと判断している」と話している。【菊池陽南子】