厳冬への警戒を ラニーニャ現象が継続 今後1カ月は大雪の可能性

西日本を中心にした記録的な大雪は28日ごろから次第に収まっていくと予想されている。ただし、この冬は西日本以南を中心に厳冬や大雪をもたらしやすい「ラニーニャ現象」が継続しており、今後も大雪や厳しい寒さに注意が必要だ。
今回の大雪は「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」が西日本上空に形成され、雪雲が発達したことでもたらされた。JPCZは、大陸からの季節風が朝鮮半島北部の「長白山脈」にぶつかって二分された後、日本海上で合流するもので、日本海側に局所的な大雪をもたらすことで知られる。気象庁によると、今月中旬の日本海南部は海面水温が平年よりも約0・7度高く、大気中の水蒸気が多くなったことでより雪雲が発達しやすくなっていた可能性もあるという。
また、今冬は南米ペルー沖の海面水温が平年より低くなる「ラニーニャ現象」が発生している。ラニーニャ現象が起きると太平洋熱帯域の東風(貿易風)が強くなり、海面付近の温かい水がより多く西側に流れる。
西側のインドネシア近海には温かい水が蓄積し、積乱雲が発生しやすくなる。さらに上昇気流によって上空の高気圧が北西側で強まり、偏西風が日本付近で南に蛇行することで、北西からの寒気が日本に流れ込みやすくなる。
気象庁によると、今回は偏西風が北に蛇行しており、ラニーニャ現象の影響があったかははっきりしていない。ただし、12月末から1月上旬には偏西風が再び南に蛇行するとみられている。気象庁は向こう1カ月、日本海側を中心に降雪量が多くなる可能性があるとしている。【信田真由美】