大阪市の融資未返済で倒産 医療法人にコロナ協力金「支給せず」

大阪市からの無担保融資約2億円が未返済のまま倒産した医療法人「友愛会」(同市福島区)=民事再生手続き中=について、市が法人への交付を決めた新型コロナウイルス患者受け入れ協力金を支給せず、未返済融資の回収に充てて「相殺」する判断をしたことが4日、市への取材で判明した。松井一郎市長は「(融資分を)返してもらうのは当然。あらゆる手段を尽くしたい」としている。
融資の回収に充てて「相殺」
市などによると、法人が運営する松本病院(同区)は2021年1月に新型コロナ患者のための病床を設け、10床まで拡充。市は協力金計1億8000万円を支払うことを決めた。だが、法人は資金繰りの悪化により、8月、大阪地裁に民事再生法の適用を申請した。これまで市が無担保で融資した約5億円のうち、利息を含む約2億円が返済されていなかったため、市は10~11月、コロナ協力金を回収に充てると通知した。
これに対し法人側は、市の対応を不服とし、12月、支給を求めて大阪地裁に提訴している。【野田樹】