沖縄の感染急拡大、親戚再会要因か 医師、高齢者への拡大に警鐘

沖縄県内での新型コロナウイルスの爆発的な感染増加について、専門家は在沖縄米軍基地における大規模流行に加え、年末年始に多くの人が親戚らと再会したことや無料PCR検査体制の拡充など複数の要因が重なったと分析する。
県によると、今年に入り県内の新規感染者の8割以上はゲノム(全遺伝情報)解析の結果などから感染力の強い変異株「オミクロン株」に感染したと推定され、主流は既にデルタ株からオミクロン株に置き換わったと考えられる。また、1月1日までにオミクロン株への感染が確定した50人を調査したところ、66%の33人がワクチンを2回接種していた。
昨夏の「第5波」の時期と比べ、接種から時間が経過してワクチンの効果が弱まっているところに、米軍関係者を通して感染力の強いオミクロン株が市中に広がったのが第1段階だ。県内の繁華街は若者を中心にかなり人出が戻ってきており、県民同士の会食などでさらに拡大。年末年始に親戚らが大勢で集まるなどし、爆発的に広がったとみられている。
感染症に詳しい県立中部病院の高山義浩医師は、県が12月下旬から20カ所以上の施設で無料のPCR検査を受けられるようにしたため、正月休み明けに多くの人が検査を受け、結果的に感染者があぶり出されたことも急増の要因になったと分析する。
県によると、6日の新規感染者は30代以下が約80%を占める。オミクロン株の重症者はいまのところ出ていないが、高山医師は「軽症者が多いのは感染の主体が若者だからだ。今後、高齢者へと感染が広がった場合は重症者が多発することも想定すべきだ」と警鐘を鳴らす。【比嘉洋】