東京都は7日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、新たな変異株「オミクロン株」の感染者を全員入院としていた原則を見直し、重症化リスクが高い場合を除いて宿泊療養とする緊急対応を決めた。宿泊療養が難しい場合は自宅療養とする。感染者数の急増による医療体制の逼迫(ひっぱく)を防ぐため、確保病床数を現行の4839床から、2週間程度を目安に最大値である6891床まで一気に引き上げる。
都内では7日、新たに922人の感染を確認。都が6日までの都内の1週間の感染者を分析した結果、変異株PCR検査でオミクロン株の疑いがある例は全体の68・9%に上り、週平均で150・2人となった。都は週平均100人以上に達した場合、確保病床数を最大値に引き上げることを事前に決めていた。
都は政府の方針変更に沿い、オミクロン株の軽症・無症状者は原則として宿泊療養とし、宿泊療養施設を現行の7000室(1月中旬の確保見通し)から1万1000室まで拡充する。自宅療養者の健康観察を担うセンターの人員も計画の250人から増員する。
都は今月11日から31日の間、感染対策を講じた認証飲食店に協力を依頼している「1テーブル8人まで」という人数制限を「4人まで」に見直す。1テーブル5人以上とする場合は、5人目からはワクチンの接種証明アプリなどを店頭で確認するよう強く求める。
学校に関しては、修学旅行は訪問先の感染状況に応じて延期または中止を検討するとしている。都立の有料庭園や動物園、水族館、植物園は11日から当面、休館・休園する。上野動物園で12~14日に予定しているジャイアントパンダの双子の初公開は、抽選の当選者に限り実施する。
小池百合子知事は会議で「オミクロン株の感染者数急増を放置すると医療体制の逼迫につながり、社会活動の基盤すら揺らぎかねない」と述べ、事業者や都民に協力を呼びかけた。7日夜には千葉、神奈川、埼玉の3県知事とオンラインで協議し、この3連休は混雑した場所を避けるよう都民や県民に呼びかけた。
一方でまん延防止等重点措置の適用については、小池氏は報道陣に「感染状況や医療提供体制の状況を踏まえ、専門家の意見を聞き、タイミングを逸することなく機動的かつ迅速に対応したい」と述べるにとどめた。【黒川晋史、斎川瞳】