また「我慢の生活」に まん延防止で街はひっそり、落胆の声

新型コロナウイルスの感染急拡大に伴うまん延防止等重点措置の適用が9日、沖縄県全域と広島、山口両県の一部で始まった。飲食店への営業時間の短縮要請など、再び始まった「我慢の生活」に、地元では落胆の声が聞かれた。
沖縄県は、飲食店のうち感染防止対策を施した認証店は午後9時までの時短営業、非認証店は午後8時までの時短営業と酒類の提供停止を求める。
初日となった9日夜、那覇市の飲食店街では新成人の姿も見られず、ひっそりとしていた。営業を取りやめた飲食店も多く、友人と夕食を共にして帰宅する20代男性は「年末はにぎわいが戻った感じがしたが、また元に戻ってしまった。店内も客が少なく、お酒を飲んでいるのが気まずい感じがした。感染リスクを気にせず友達と飲める日が早く来てほしい」と話した。
山口県の対象地域、岩国市にある国の名勝・錦帯橋は、隣接する広島県の宮島、島根県の津和野との観光周遊コースの一部となっている。コロナ禍以前は年間約60万人が渡る観光地だが、重点措置の適用初日の9日は観光客の姿もまばらだった。周辺の観光施設は軒並み休館し、土産物店の休業も目立つ。
観光で訪れた和歌山県の男性会社員(39)は「山口県は感染が少ないイメージで選んだが、適用を知ったのは出発直前。迷ったが来ました」と複雑な表情を浮かべた。橋近くで郷土料理の「岩国ずし」を販売する斎藤伸也さん(43)は「店は閉めないが、客は激減するでしょう」と不安げに語った。【喜屋武真之介、大山典男】