数字選択式宝くじ「ロト6」の当せん番号を教えると持ちかけ、現金約4300万円をだまし取ったとして、警視庁組織犯罪対策総務課は詐欺容疑で、埼玉県三郷市彦糸、職業不詳、北村大樹容疑者(21)ら18~24歳の男14人を逮捕した。同課によると、いずれも否認や黙秘をしている。
同課によると、北村容疑者らは振り込め詐欺でだましの電話をする「架け子」役と、現金を引き出す「出し子」役の混成グループで、グループが管理する預金口座には今年2~8月、全国の約100人から計約1億4千万円が振り込まれていた。
逮捕容疑は3~7月、静岡県伊豆の国市の無職女性(57)と東京都江戸川区の自営業の男性(79)の2人に「会員になってくれればロト6の当せん番号の情報を提供する」などと嘘の電話をし、計約4300万円をだまし取ったとしている。
グループは、ロト6の当せん番号が抽せん当日夕方にインターネット上で公開されることを悪用し、被害者には翌朝の新聞で確認させることで、当せん番号を事前に知っているかのように信用させていた。北村容疑者らと連絡が取れなくなった被害者から警視庁に相談があった。