けさ、名古屋駅近くで71歳の男が運転する車が横断歩道の歩行者3人をはね、2人が意識不明の重体になっています。
警察などによりますと、きょう午前7時40分ごろ、中村区名駅南の下広井町交差点で、バスターミナルの入り口を逆走してきた車が、横断歩道を渡っている通行人を次々にはねました。
この事故で、歩行者3人が病院に搬送され、このうち30代くらいの男性と40代くらいの女性が意識不明の重体となっています。
警察は、事故を起こした軽乗用車を運転していた、名古屋市北区の職業不詳・鳴海洋容疑者71歳を過失運転傷害の疑いで現行犯逮捕しました。
鳴海容疑者は「人にぶつかっていない」と容疑を否認していて、警察が詳しい状況を調べています。
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雄物川高バレー部体罰、数年前にも 退学の元部員「やっと公に」
男子バレーボールの強豪、秋田県立雄物川(おものがわ)高校(横手市)の宇佐美大輔監督(46)が部員に体罰を与えていた問題で、数年前にも宇佐美監督の体罰を苦にして退学した部員がいることが、関係者への取材で判明した。
元部員の20代男性は毎日新聞の取材に「自分を含む部員が日常的に暴力を受けていた」と語り、体罰が少なくとも数年前にもあったと証言した。
男性は数年前、雄物川高バレーボール部に入部。宇佐美監督の体罰は1カ月後の5月ごろから始まった。
レシーブ練習などでミスをするとほおをつかまれ床に投げつけられることが度々あった。
「話を聞いている顔が気に入らない」と理不尽に怒られることもあり、監督が履いていた靴を投げつけられ顔が腫れたこともあったという。
暴力が続く日々に再び耐えられなくなり9月、部活をやめた。翌年4月、知人の紹介で県外の高校に入学した。
「まだ続いていたのかという残念な気持ちと、『やっと公になった』という思いです」
宇佐美監督の体罰を伝える報道に接した男性は、そう感じたという。【木原真希】
“進次郎陣営”だった野田聖子氏、高市総裁の“裏の顔”暴露も「ただの女の嫉妬」と国民から冷めた声
自民党総裁選で勝利し、初の女性首相誕生に“王手”をかけたかに見えた高市早苗衆議院議員の周辺が騒がしい。
同期当選組の野田氏と高市氏
「高市新総裁の誕生を受けて、保守色の強い高市さんに公明党が難色を示し、連立の離脱を表明しました。公明党は野党との連携も示唆しており、高市さんが総理になれない可能性も出てきました。与党である自民党総裁と日本の総理が別の人間になる“総総分離”状態が長引く懸念もあります」(政治ジャーナリスト、以下同)
さらに、“身内”であるはずの自民党の野田聖子衆議院議員が、10月12日に音声配信メディアであるVoicy(ボイシー)内で発した高市氏批判とも取れる内容が波紋を呼んでいる。
「野田さんは、今回の公明党の連立離脱の背景を語りました。《今回の自民党のトップみたいな人たち》は公明党に対して《アンチの発言が多かった》こと、連立政権を組んでいても関係性は決して良好ではなかったと裏側を暴露しました。今回の連立離脱の動きについては《想定していなかった。正直どう表現したらいいかわからない》とも話しています」
仲間を後ろから撃つような野田氏の“口撃”にネット上では冷めた声が聞かれる。
《ただの女の嫉妬 くだらない》 《野田聖子さんって妬み僻み足引っ張りたいだけ》 《こういう時に人柄って出るよね。野田聖子が総理大臣になる日は永遠に来ない》
こうした声が寄せられる理由は、野田氏と高市氏が“ライバル関係”にあるためだと前出の政治ジャーナリストが解説する。
「野田さんと高市さんは1993年初当選の“同期”です。野田さんも2021年に総裁選に出馬しており、高市さんと同様、日本初の女性首相の座を狙ってきた人物です。この時の結果は岸田文雄さんが当選。野田さんは最下位になりました。次の24年の総裁選への出馬は断念しています。ここぞとばかりに、高市さんのせいで連立政権が崩壊したと言わんばかりの野田さんの物言いは、こうした関係性があるためと見る向きも多いのです」
公明党の支援や応援がない場合、次の衆議院議員選挙で自民党はさらに議席数を減らす可能性も取り沙汰されている。党そのものが危機を迎えている自民党議員としては“内輪揉め”だけは勘弁してもらいたいと思っているだろう。
〈自公決裂〉「高市さんは公明党に土下座する気はないだろう」造反者リストも出回るなか、高市新総裁の初連休は“ひきこもり”…国民&維新との連携キーマンは“裏金”の萩生田氏か
自民党は10月14日に両院議員懇談会を開催し、高市早苗総裁(64)が、公明党の連立離脱について経緯を説明した。高市氏が「私の不徳のいたすところだ」と反省を述べる場面もあったというが、その本音は――。
【画像】自民党と公明党が初めて連立政権を組んだ歴史的瞬間
自民党内からも「ついていくのが馬鹿らしくなる」の声
両院議員懇談会では、高市氏の責任を問う声は表だって出なかったという。しかし、自民党の一部で“高市執行部”への不満が高まっていることは否めない。
「(新総裁が)高市氏でよかったのか悔やまれてならない」
鹿児島市内で10月11日に行なわれた会合で、こう述べたのは、野村哲郎元農相(81)である。公明党の連立離脱について、「高市氏に対するアレルギーがあったのでは」と振り返り、「一度壊れたものは元には戻らない」と指摘した。
自民党は公明党と連立を組んだ1999年以降、選挙では“公明票”の助けを借りながら勝利し、国会では自公で過半数の議席を確保することで、円滑な国会運営を実現することを基本的な戦略としてきた。
その26年にわたる積み重ねが、突如として壊れた衝撃は大きい。
日経新聞は10月10日に、次の衆院選で公明党の選挙協力がなければ、自民候補の2割が落選するという分析を報じている。ただでさえ少数与党という状況だったが、公明党の離反により、国会での過半数確保に向けた多数派工作のハードルも高まった。
本来なら自民党が一致結束して取り組むべき難局だが、同党のベテラン衆院議員はこう指摘する。
「あれだけ露骨な論功行賞で党役員人事をやられたら、ついていくのが馬鹿らしくなるでしょう。総裁選で支援を受けた麻生太郎元総理を副総裁に起用し、その義弟・鈴木俊一元財務相を幹事長に据えた。その上、副総裁特別補佐に、コロナ禍の銀座クラブ通いで“銀座三兄弟”の異名を持つ松本純元国家公安委員長を起用。松本氏は現職ではなく、ただ単に麻生氏の一番の親友というだけですから……」
党役員人事では麻生派や、茂木敏充元幹事長(69)に近しい人材の登用が目立ったことから、小泉進次郎農相(44)を支援したグループとは、大きな“溝”が出きてしまったと指摘される。その反省からか、小泉氏を防衛相、林芳正官房長官(64)を総務相へ起用案が報じられている。
別の重要閣僚経験者は、こうため息をつく。
「本来なら、公明党に土下座してでも関係を再構築すべき場面です。しかし、公明党の連立離脱が決まった直後に、自民党が公明候補のいる小選挙区に独自候補を擁立するという報道が出るなど、高市氏の周辺に『むしろ公明に出て行ってくれて清々としている』といった雰囲気すらあるのが怖い」
「造反リスト」の怪文書が永田町に飛び交う事態に
執行部への不満がふつふつと高まる中、永田町では「自民党造反リスト」なるものが飛び交った。
現状では、野党がまとまらない限り、高市氏は首班指名選挙を経て、総理になる可能性が高い。しかし、その首班指名選挙で、野党候補に投票する自民党所属議員が現れるのではないかという憶測をもとにした怪文書だ。
不穏な空気が漂う中、高市氏は10月11日から13日の3連休、東京・赤坂の衆院議員宿舎から一歩も出なかった。「党幹部などとの連携は大丈夫なのか」と、危惧する声もあがった。
「官房長官に内定している木原稔元防衛相は密に連絡をとっている。ただ、党幹部の中には、高市氏が所属した松下政経塾の先輩で、もっとも近しい関係にあるとされる山田宏参院議員に『高市さんはどうしているのか?』と問い合わせる人もいる。人付き合いがあまり得意ではない高市氏に気を遣っているのでしょう」(自民党関係者)
毎日新聞の報道によれば、10月14日の両院議員懇談会で、高市氏は公明党の連立離脱について「私の不徳のいたすところだ」と反省を述べる場面もあったという。だが、近しい関係者は「高市さんの本音としては、公明党に土下座する気はないだろう」と見る。
「高市氏の周りでは、公明党の離脱にそれほど動揺しないほうがいいという強気の意見が少なくありません。むしろ、公明党にとらわれなくてもよくなったことを奇貨として、高市氏は腹を決めて、自分の経済政策や保守的なスタンスを貫くべきです。
まずは臨時国会で、国民民主や維新と連携しながら、物価高対策に迅速に取り組む。それを乗り越えたら、来年1月の通常国会の冒頭で解散総選挙に打って出て、議席を回復させる道も見えてきます」(高市氏周辺)
ただ高市氏の政治姿勢には党内でも警戒感がある。前出の衆院ベテラン議員は「過度に保守的なカラーに傾斜すれば、ついていけないという人も出てくるだろう」と指摘する。
前述の両院議員懇談会で、鈴木幹事長からは国民民主党や日本維新の会と連携を目指す方針が示された。ただ、「高市氏の周囲には政局を回せる人がいない」(前出・重要閣僚経験者)との懸念もつきまとう。
維新は総裁選期間中「進次郎総理」を見越し、自民党との交渉を進めていたが、高市氏の総裁就任で振り出しに戻った経緯がある。「旧安倍派ながら幹事長代行に登用された萩生田光一氏が、野党人脈が豊富な御法川信英氏の力を借りながらやりなおすしかないのではないか」(前出・ベテラン衆院議員)との見方も浮上する。
臨時国会は10月21日に招集される見込みだ。不透明な先行きに、自民党幹部の一人は「なるようにしかならない」とつぶやいた。
取材・文/河野嘉誠 集英社オンライン編集部ニュース班
【解説】野党「まとまる」のか 次の首相の座は…高市氏? 玉木氏? 首相指名選挙、異例の展開
野党一本化が成立し、“玉木首相”が誕生する可能性はあるのでしょうか? 15日に立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の野党三党の党首が首相指名選挙に向けて、会談を行うことがわかりました。
情勢は混とんとしていて非常に緊迫していますが、結局のところ「日本の次の首相」は、誰になるのでしょうか? 小栗泉・日本テレビ特別解説委員が解説します。
玉木氏を中心にした動きが目立ってはいますが、「結局、高市さんになるのでは」という声も根強いのです。
というのも、自民・公明の連立が解消されたことで「野党がまとまれば」政権交代の可能性があるのですが、この「まとまる」が問題です。
次の首相を決める「首相指名選挙」は来週21日にも行われる見通しで、それまでに、14日に行われたような政党間の協議がどう進むか、その行方次第ではありますが、現状、自民党内からは「野党はまとまらないだろう」という声が出ています。
──となると、すべての党が「少数」のまま、首相指名選挙に臨むことになるのでしょうか?
そうなんです。野党協議がまとまらなかった場合、議員数で1位の自民党は「高市氏」に。仮に、2位の立憲が「玉木氏」と書いたとしても、立憲と国民民主だけでは「高市氏」を超えることはできません。
ここに維新がのれば、玉木氏の芽は出てきますが、維新の遠藤国対委員長は14日、自民党の梶山国対委員長と都内で会談し、国会対応を協議するなど、そう簡単に野党でまとまれる環境ではないんです。
自民党の閣僚経験者からも「高市さん以外が選出される可能性はないだろう」という声も出ています。
一方、14日はこんな動きもありました。
もし高市氏が首相に選出された場合、防衛相には小泉進次郎氏を、総務相には林芳正氏を、それぞれ起用したい考えで調整を行っていることがわかりました。
高市さんには、総裁選で戦ったすべての候補を党や内閣の要職に起用することで、自民党を1つにまとめたいという狙いがあります。
──ただ、高市首相が誕生したとしても、政権の運営は大変なことになりそうですね?
そうですね、もし高市政権が誕生したとしても、どの野党の協力も得られなければ、自民党は公明党が離れたことで過半数に37議席も足りない、少数与党となります。
ある自民党幹部は、もし高市氏が首相になったとしても「超少数与党で結局、野党に妥協するしかなくなる」「それでは、政策(実現)の手柄は野党になってしまって何の意味もない」と話しています。
自民党内からは、そうなった場合、「当面の物価高対策として補正予算は成立させたあと、解散・総選挙に打って出るしか打開策はないのでは」という声すら出ています。
◇
藤井貴彦キャスター
「参院選が終わってから約3か月、石破首相が退陣表明をしてから1か月がたちました。いまだに臨時国会は開かれず、異例の政治空白が長引いています」
「一刻も早く、国民の生活に寄り添う政策を進められる体制を、作り上げてもらいたいと思います」
(10月14日放送『news zero』より)
京大霊長類研の不正支出 解雇の元所長、3300万円支払いで和解
京都大の霊長類研究所のチンパンジー飼育施設工事を巡る研究費不正問題で懲戒解雇された松沢哲郎元所長が「不当」として地位の確認を求め、京大側が逆に約2億円の損害賠償を松沢氏に求めていた訴訟が、京都地裁で和解していたことが判明した。7日付。毎日新聞が入手した和解調書によると、松沢氏が解決金として約3300万円を支払い、京大は請求を取り下げる内容。
松沢氏はチンパンジー研究の第一人者として知られる。京大は2020年6月、チンパンジー用ケージの整備に関連して松沢氏らによる不正支出が11~14年度に34件計5億669万円あったと発表。松沢氏の監督責任を問い、20年11月に懲戒解雇処分にした。
松沢氏は不正を否定し、21年4月に地位確認と未払い給与の支払いを求める訴訟を京都地裁に起こした。
一方、飼育施設工事に絡んで受けていた補助金を日本学術振興会に返還することになった京大側は22年10月、松沢氏を相手取り、約2億円の損害賠償を求め提訴。その後、退職金返還を求める訴訟も起こしていた。松沢氏の代理人弁護士は取材に対し、「裁判の長期化を避けるため和解した」などと説明した。
霊長類研は22年4月、「ヒト行動進化研究センター」に組織改編されている。【太田裕之、水谷怜央那】
「半年は短いようでいろんな思い出が」… 大阪・関西万博 撤収作業始まる
184日間にわたり大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)で開かれた大阪・関西万博の閉幕から一夜が明けた14日、朝からパビリオンや場内のショップなどで撤収作業が始まった。喧噪(けんそう)に満ちた前夜の様子からは一変し、静けさに包まれた会場内では、働いていたスタッフらが、万博での半年間の思い出をそれぞれかみしめていた。
会場内ではトラックが行き交う中、手際よく撤収作業が進められ、関係車両の走行音やキャスターを引く音だけが響いた。連日来場者が行列を作ったパビリオンも、中の展示品などが次々と外へ運び出され、豪華な外観の建物だけが静かに残る。会期中は人混みで建物全体をじっくり見渡すことはできなかったが、どれも芸術性の高い建物で、取り壊されることへの実感がまだ湧いてこない。
前夜まで大勢の人で埋め尽くされていた万博のシンボル、大屋根リング下もこの日は関係者がまばらに歩くのみ。リングを支える木の柱だけがずっと先まで並んでいるのを見通すことができ、「世界最大の木造建築」の大きさをやっと感じる。リング下を歩く関係者の中にはリングをねぎらうように優しく柱をなでる人や、名残惜しそうにリングの隅々まで見渡す人の姿もあり、それぞれに会場への思いをはせているように見えた。
閉幕後の会場に訪れた関係者の中には、パビリオンやショップなどで働いていたスタッフも多くいた。閉幕日の夜まで会場で働いていたスタッフもいたが、その表情からは疲労感ではなく誇らしさや達成感がにじんでいるように思えた。
会場内の飲食店で働いていたという女性(47)は「半年間は短いようで、いろんな思い出がある。スタッフたちとももう会えないし、名残惜しくて」と会場内を散策。仲間と記念撮影をしたり、店内で打ち上げをしたりする人たちも見られ、万博をきっかけにできた人と人のつながりが目に見えた。(堀口明里)
離陸後引き返したANA639便、滑走路脇の灯火18基破損しながら滑走か
東京・羽田空港で13日夜、岩国行きの全日本空輸639便が離陸後に同空港へ引き返したトラブルで、639便が離陸の際に約800メートルにわたり滑走路脇の灯火計18基を破損させながら滑走したとみられることがわかった。D滑走路(全長2500メートル)では、今年4月にも日本航空機が離陸前に灯火と接触して緊急停止するトラブルがあり、国土交通省は、滑走路の中心線を取り違えて滑走したとみて調べている。
国交省などによると、639便は13日午後9時頃、同空港のD滑走路から離陸したが、灯火に接触した可能性があるとして、同空港に引き返し、同10時頃に着陸した。乗客・乗員計174人にけがはなかった。639便の前輪タイヤ2本は損傷しており、誘導路上で自走できなくなって牽引(けんいん)車で搬出された。
639便が離陸に向けて滑走したのは、幅約60メートルある滑走路の中心ではなく、約30メートル左にずれた滑走路の左端付近とみられる。639便の離陸後、滑走路左脇では約800メートルにわたり、いずれも高さ約30センチの「滑走路灯」(白色)16基と「誘導路灯」(青色)2基の計18基が破損しているのが確認された。
D滑走路の中心には埋め込み式の「中心線灯」(白色)があるが、滑走路の舗装改良工事のため今年3月から中心線灯の一部を消した運用が続いている。13日夜は、639便が離陸に向けて滑走を始めた周辺の中心線灯は消えていたという。中心線灯が一部消える運用については、国交省が航空各社などに通知していた。
立民・維新・国民が幹事長会談、安住氏は首相候補一本化呼びかけ…国民は「原発ゼロ」政策などの見解求める
臨時国会での首相指名選挙を巡り、立憲民主党の安住幹事長と日本維新の会の中司幹事長、国民民主党の榛葉幹事長は14日、国会内で会談し、協力が可能かを判断するための3党党首会談を15日に開くことで一致した。高市総裁の首相指名を目指す自民党は14日、国民民主や維新と協議したほか、15日には立民、維新、国民民主の3党と個別に党首会談を行う方針で、与野党の攻防が激化している。
立民は、野党での首相候補の一本化に前向きで、国民民主の玉木代表を有力な選択肢としている。国民民主は安全保障などの基本政策の一致が前提との立場だ。
幹事長会談では、安住氏が首相候補の一本化を呼びかけた。これに対し、榛葉氏は、衆参で過半数を確保するための政権の枠組みを示すよう要請した。さらに、立民が「違憲部分の廃止」を主張する安保関連法と、「原発ゼロ」政策、憲法改正に関する見解について党首会談での回答を求めた。
立民は14日の常任幹事会で党首会談での対応を野田代表に一任した。安住氏は会談後「あとは各代表の判断だ」と記者団に述べた。榛葉氏は「(基本政策の一致は)なかなかハードルが高い」と語った。
一方、自民の高市氏は14日の党両院議員懇談会で「首相指名の瞬間、ギリギリまで一生懸命、合意できる政党と一緒に歩めるよう努力していく」と強調した。自民幹部が、国民民主や維新からの首相指名を含む国会運営での協力取りつけに向けて動いており、14日には、鈴木幹事長が榛葉氏と、梶山弘志国会対策委員長が維新の遠藤敬国対委員長とそれぞれ会談した。
前岸和田市長を収賄罪で起訴 贈賄側は異例の不起訴 大阪地検特捜部
大阪府岸和田市発注の公共工事の入札情報を業者に漏らし、現金計1900万円の賄賂を受け取ったとして、大阪地検特捜部は14日、前岸和田市長の永野耕平容疑者(47)を収賄罪と官製談合防止法違反、公契約関係競売入札妨害罪で追起訴した。
一方、特捜部は、永野前市長から入札情報を受け取り、賄賂を渡した疑いがあるとして大阪市の建設会社の代表取締役(当時)を在宅のまま捜査していたが、14日に不起訴処分とした。
関係者によると、代表取締役は起訴内容を認めているとされる。2000万円近い贈収賄事件で贈賄側の刑事責任が問われないのは異例。特捜部は「(代表取締役の)プライバシーに関わる」などとして詳しい理由を明らかにしていない。
起訴状によると、永野前市長は市が2021年8月と24年5月に予定していた配水管工事の入札2件について、実施の数日前に代表取締役に携帯電話で最低制限価格を伝達。同額で代表取締役側に落札させ、23年5、7月、24年11月の3回にわたって計1900万円を借り入れたとされる。
永野前市長は大阪市内の飲食店や路上に停車した乗用車内で現金を受け取っていたといい、代表取締役とは低金利・無担保の条件で約5年で返済すると約束していたという。特捜部は、市が21年5月に実施した入札でも代表取締役に最低制限価格を漏らしたとして永野前市長を起訴していた。
岸和田市の佐野英利市長は「誠に遺憾。再発防止策の徹底と入札制度の見直しを進める」とのコメントを出した。【飯塚りりん、中村宰和】