夜のキャンプ中にテントの外から熊の咀嚼音…そこにいたのは体長約1mの熊 福島

キャンプのテントの外で熊が目撃され、警察が警戒を呼びかけています。
熊が目撃されたのは只見町大字只見字向山地内です。22日午後7時頃、目撃者がキャンプ中にテント設置場所の南側にある山林から咀嚼音のような音が聞こえ、確認したところ、体長およそ1メートルの熊1頭がいたということです。熊はその後、山林の奥へ入っていき、これまでのところ人的被害などは確認されていません。警察が周辺の住民などに警戒を呼びかけています。

「子供が木刀のようなものでたたかれた」と通報…ボール遊びの男児3人軽傷、80代の男から話聞く

22日午後4時20分頃、川崎市川崎区伊勢町の公園で遊んでいた子供の保護者から、「子供が木刀のようなもので腕や足をたたかれた」と110番があった。
神奈川県警川崎署によると、公園でボール遊びをしていた小学2年生の男児3人が男に棒状のものでたたかれ、打撲などの軽傷を負ったとみられる。
同署は男児らの目撃証言と似ている80歳代の男を見つけ、事情を聞いている。

今回の総裁選は自民党政治の”終わりの始まり”か

石破茂首相(自民党総裁)の退陣表明を受けた自民党総裁選挙が9月22日に告示された。10月4日の投開票で新総裁が選出される。
政策課題や連立相手をめぐる論戦が繰り広げられることになるが、衆参両院で少数与党に転落した中で、自民党の方針が実現する保証はない。自民党の政策や人材に対して、有権者は冷めた視線を向けている。「解党的出直し」ができないようだと、自民党は凋落の道をたどり、この総裁選は自民党政治の“終わりの始まり”となるだろう。
「『石破票』が誰に流れるか」が焦点に
立候補したのは、届け出順に小林鷹之元経済安全保障担当相、茂木敏充前幹事長、林芳正官房長官、高市早苗元総務相、小泉進次郎農林水産相の5人。
衆参両院の国会議員295人と約91万人の党員票を295票分にドント配分する票の合計で争われる。1回目の投票で過半数を得る候補がいない場合は、上位2人が国会議員(295人)と都道府県連代表(47人)の投票で争う。
関係者の話をまとめると、告示時点の情勢は、党員に浸透している小泉、高市両氏が先行。閣僚経験豊富な林氏が国会議員への支持を広げて追い上げている。茂木、小林両氏は支持拡大に懸命だ。
5人とも1年前の総裁選に立候補し、石破氏に敗れている。その石破氏が集めたリベラル系の党員票や議員票がどの候補に流れるかが焦点となる。保守派の高市氏が、これまで明言してきた靖国神社参拝についてトーンダウンさせていることや、小泉氏が石破氏の持論である「防災庁新設」を重点政策に掲げたのも、「石破票」狙いだろう。
テレビやネットを通じて総裁選の討論やニュースが大々的に流され、自民党への注目度が増しているが、今の自民党が抱える本質的な問題を見失ってはいけない。
5月配信の記事(7月参院選は大きな試練に!「結党70年」を前に行き詰まる自民党、原因は”GPS”にあり)では、自民党が抱える問題点として「GPS」と指摘した。すなわち、裏金問題で露呈した党組織のガバナンス(G)の欠如、物価高や格差拡大に対処すべき政策=ポリシー(P)が時代遅れになっている、小泉純一郎氏から石破茂氏まで21世紀の総裁・首相7人のうち6人が世襲(S)という現象に見られる人材不足、である。
昨年の衆院選と今夏の参院選では、こうした自民党の抱える問題が有権者から批判を浴び、衆参両院で少数与党に転落したのである。
ところが、今回の総裁選では裏金事件の真相解明や再発防止策などに正面から取り組む姿勢は示されず、自民党のガバナンス問題は「喉元過ぎれば熱さ忘れる」という状況だ。世襲議員の増加が自民党の活力を弱めていることも、ほとんど議論されていない。
置き去りにされた「物価高」と「格差拡大」

児童が教室で護身用催涙スプレー噴射、3年生13人搬送…滋賀・草津の市立小

22日午後1時25分頃、滋賀県草津市立草津第二小学校の教室で催涙スプレーが噴射され、3年生の児童13人が目やのどの痛みを訴えて病院に搬送された。いずれも意識はあり、自力で歩ける状態という。
市教育委員会などによると、当時は昼休み時間中で、3年生の1人が持参していた護身用の催涙スプレーを、別の児童が噴射したという。

散歩中にクマに襲われ女性けが

23日朝早く秋田県大館市で散歩中の80代の女性がクマに襲われました。女性は顔をひっかかれていて病院に運ばれています。
現場は大館市川口の鳴滝バス停付近です。
警察と消防によりますとクマに襲われたのは80代の女性で、午前6時過ぎ、家族を通じて「散歩していたところクマに襲われ、顔の右側をひっかかれた」と消防に通報がありました。
女性はクマに襲われた後、自力で自宅に戻っていて、会話も可能ということですが、右のこめかみ付近にひっかき傷があり大館市内の病院に運ばれています。
現場はJR下川沿駅から北西に約1キロで、国道7号からもほど近い場所です。
警察が周辺の住民に警戒を呼びかけています。

年齢など身元は不明…駅で線路内にいた男性が回送電車にはねられる その場で死亡を確認 2時間近く運転見合わせ

愛知県あま市の名鉄津島線・七宝駅で22日夜、男性が電車にはねられ死亡しました。 警察によりますと、津島線の七宝駅で22日午後11時20分ごろ、日比野駅から須ケ口駅に向かっていた回送電車が、線路内にいた男性をはねました。 男性はその場で死亡が確認されましたが、年齢などの身元は分かっていません。 警察の聞き取りに男性運転士は、線路内に人影を発見し急ブレーキをかけるも衝突したと話しているということです。 この事故で、名鉄津島線は須ケ口ー津島駅間で2時間近くにわたって運転見合わせとなり、およそ400人に影響が出ました。 警察が男性の身元の確認を進めています。

須恵町の中学校で数学教える男性職員(60代)が教員免許を偽造か 警察が有印公文書偽造などの疑いで捜査

福岡県須恵町の中学校で数学を教えていた男性職員が、偽造した教員免許を見せて任用されていた疑いがあることが分かりました。
警察は、有印公文書偽造などの疑いで捜査しています。
須恵町の教育委員会と中学校は、22日数学の学習補助を行う60代の男性職員に関し保護者説明会を開きました。
男性職員は教員免許状の写しを提出して任用されましたが、保護者から教員免許を持っていないのではないかという指摘を受けたということです。
男性職員は調査にあいまいに答えたため町は自宅待機の処分としました。
警察は有印公文書偽造などの疑いで捜査しています。
また、男性職員は女子生徒に不適切な発言をした疑いも浮上しているということです。

「テレビや新聞ではほぼ報じられず…」学歴詐称の田久保市長と小池都知事…“卒業証書チラ見せ”とカイロ大疑惑の“深い共通点”

伊東市の田久保真紀市長の振る舞いを見ていると2人の首長を思い出す。東京都の小池百合子知事と兵庫県の斎藤元彦知事である。もしかしてこの2人から学んでないか?とすら思える。
学歴詐称疑惑、小池知事の振る舞いは?
田久保市長は学歴詐称の疑いが指摘され、市議会で不信任の議決を受けた。すると市長は市議会を解散した。10月19日に市議会議員選挙が行われる。田久保市長は実際には大学を除籍となっていたにも関わらず、市の広報誌に「東洋大学法学部卒業」と記載した。
その上で比較してみよう。学歴詐称疑惑で思い出されるのが小池百合子氏だ。以前から疑惑が指摘されていたが、昨年には元側近の告発があった。
『「私は学歴詐称工作に加担してしまった」小池百合子都知事 元側近の爆弾告発 小島敏郎』(文藝春秋2024年5月号)
小池知事の大学卒業を認めるカイロ大学学長名の2020年の声明文を巡り、知事の元側近の小島敏郎氏が、声明文は知事側で作成した可能性があると告発。小島氏は知事から相談を受け「カイロ大から、声明文を出してもらえばいいのではないですか」と対策を提案したという。
衝撃的な告発だったがテレビや新聞ではほぼ報じられなかった。なぜなのか? 当時の「民放の報道番組スタッフ」コメントがわかりやすい。
《小島氏の手記を一読した時は『小池知事はここまでやるのか』と驚きました。しかし誰が文案を作成したにせよ、知事の卒業を今もエジプト大使館とカイロ大が認めている以上、疑義を挟む小島氏の告発に乗るわけにはいかない。(略)慎重に扱わざるを得ないのです》(『元側近の「爆弾告発」主要メディア黙殺のナゼ』日刊ゲンダイ2024年4月15日)
あの声明文作成の「プロセス」が明かされたから読者は驚いたのだが、エジプト大使館とカイロ大が認めているという「結果」は変わっていない。小池都知事にとっては心強い結果だ。しかしそうなると気になることもある。「疑惑のカイロ大声明」によって再選を果たした小池氏は「二期目に入るやエジプト関連予算を一気に増額させている」という事実もあった(「週刊文春」2024年4月25日号)。これにはどんな意味があるのか。
自民党や都連への借りが都政に影響している可能性も
元側近・小島氏の告発に戻すと、小池氏は学歴詐称問題における都議会対策で、
《自民党の二階さんや都連には大きな借りができた。その結果、自民党寄りに変節していったのでしょう。》
借りをつくったことが都政に影響している可能性も指摘していた。
念のために今回の田久保市長との違いを書いておくと、小池氏は大学側が卒業を認めており、卒業証書を公開している。田久保市長は卒業証書をチラ見せしたことが話題になった。除籍なら卒業証書は存在していないはずだ。これら一連の説明が曖昧なのである。
こうしてみると田久保氏が小池氏と似ているのは学歴詐称疑惑そのものではなく、説明する態度だ。小池氏は告発報道後に3期目を目指して東京都知事選に出馬した。しかしなかなか街頭に出てこなかった。理由には「公務」を挙げていた。では都知事選時の公務とはどんなものだったのか?
《公務は都庁に籠もるだけでなく、現場視察に重点を置く。同行するメディアを通じて、2期8年の実績や今後取り組みたい施策をアピールする狙いが透けて見える。》(読売新聞2024年6月24日)
なるほどこの手法なら小池氏にとって厄介なフリー記者に質問されないだけでなく、街頭演説をしなくても露出が増える。老獪な手法だった。田久保市長はこうした小池氏ののらりくらりした「戦法」を参考にした可能性はないか。ただ田久保氏はフリー記者以外からもツッコミの嵐なのだが……。
続いて田久保氏と兵庫県の斎藤元彦知事の比較をしよう。
《議会解散後も、田久保氏は報道陣の取材に「改革への灯は消してはならない」として「改革者」をアピール。SNS上では「既得権益に挑戦している」と支持する声もある。》(東京新聞9月18日)
田久保氏はメガソーラー建設計画の白紙撤回や新図書館計画中止といった訴えをしてきた。なのでSNSでは「利権につぶされた」という声もあるという。これは兵庫県知事選を思い出す。パワハラ疑惑や内部告発問題に問われながら、出直し選挙で再選を果たした斎藤氏には、「既得権益に切り込みワナにはめられた」との「陰謀論」を信じる支持者の存在が指摘されている(東京新聞8月2日)。既得権益と戦っている人なのに!という支援者の評価が似ていないか?
田久保市長と斎藤知事の最大の共通点は…
ちなみに不信任決議を受けた斎藤元彦兵庫県知事は解散ではなく失職を選び、知事選が行われた。この点は田久保氏と異なる。田久保氏の手法は、前・岸和田市長が自身の女性問題で不信任決議を受け、議会を解散させたのと同じだ。
では田久保市長と斎藤知事の最大の共通点と思えることを挙げたい。田久保氏の学歴疑惑は全市議に送られた匿名の文書で発覚したが、田久保氏は当初「怪文書には対処しない」と一蹴した。斎藤知事も自身に関するパワハラなど7項目の疑惑を指摘した内部告発について「うそ八百」と発言した。斎藤氏は告発を公益通報として扱わず、県幹部に調査を命じて元幹部を特定して懲戒処分にした。告発文書を怪文書扱いされた元県幹部はそのあと死亡した。自死とみられている。
いかがだろうか。権力を持つ側が自身の不都合な情報に対して潰しにかかった点がそっくりなのだ。首長が議会や百条委の判断を尊重しない事態も似ている。そのあと何があっても「真摯に受け止める」などの言葉で乗り切ろうとした斎藤知事の態度からも田久保氏は大いに学んでいないだろうか。
田久保市長を見ていて東京都知事や兵庫県知事の言動をあらためて思い出した。各地で似たような人が出てくるのもどこかわかるような。
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文春オンラインで好評連載のプチ鹿島さんの政治コラムが一冊の本になりました。タイトルは『 お笑い公文書2025 裏ガネ地獄変 プチ鹿島政治コラム集2』 。
(プチ鹿島)

校長が音楽の成績を改ざん指示…三重県伊賀市立中、担任から「筆記テストの結果と成績の差を説明しにくい」と相談

三重県伊賀市教育委員会は22日、市立中学校2年生の音楽科の成績で改ざんがあったと発表した。校長の指示を受けた担任らが生徒54人分の1学期の成績について音楽の担当教員に無断で書き換えていた。市教委は7月下旬、改ざん前の成績に戻すよう学校に指導し、同校は生徒に通知表を配り直した。
市教委によると、音楽科の成績は筆記テストや実技、出席回数などを基に5段階で評価される。
担任らは7月9日、音楽の担当教員から受け取った2年生約140人の成績の一部について「筆記テストの結果と成績に差があり、生徒や保護者に説明しにくい」と校長に相談。校長は担当教員に理由を聞かないまま、担任らに書き換えを指示した。
校長は今月19日、保護者説明会で「子どもたちの尊厳を傷つける行為で本当に申し訳ない」と謝罪したという。
稲森稔尚市長は22日、「成績の改ざんは言語道断で、学校教育の信頼を失墜させる許されない行為だ」とコメントした。

【解説】カギを握る党員票 小泉氏が“序盤戦優位”も…総裁選の行方は?

自民党の総裁選挙が22日に告示され、5人の候補者が一堂にそろった演説会でそれぞれの政策を訴えました。総裁選は国会議員票295票と党員・党友票295票のあわせて590票をめぐって争われ、来月4日の投開票で新総裁が選出されます。
そこで「総裁選のカギを握る“党員票の行方”」をテーマに、日本テレビ・政治部官邸キャップの平本典昭が解説します。
──自民党総裁選は国会議員票295票、そして党員・党友票295票合わせて590票で争われますが、そもそも党員票とはどんなものですか?
いわば自民党の“ファンクラブ”みたいなもので、全体で91万人いて、年間の党費4000円支払った人が党員になれる仕組みです。
──今回は5人で争われます。選挙のシステムとしては、1位の候補者が過半数を獲得すれば当選となります。過半数を得る候補者がいない時は1位と2位、上位2人による決選投票で決まります。
この党員票が実は、自民党総裁選全体の行方のカギを握ると言われています。
──日本テレビでは党員・党友と答えた人を対象に、誰を支持するかを独自に電話で調査しました。結果は1位・小泉氏32%、2位・高市氏28%、「決めていない」人が14%。決めていない人が一定数いるので、情勢は変化する可能性がありますが、実はこの順位は、全ての人を対象にした世論調査とちょっと違います。9月のNNNと読売新聞が行った世論調査では、1位・高市氏29%、2位・小泉氏25%。自民党員・党友の人気と世論の人気に、少しギャップがある結果になりました。
小泉氏と高市氏、1位が逆転しています。一般世論では高市氏が人気な一方で、自民党員からは小泉氏の方が人気が高いのが最近の傾向です。その理由は「世代間のギャップ」と言われています。
多くの自民党議員が「党員が高齢化していることが要因」という声を聞きます。小泉氏は特に高齢者から人気が高く、党員調査だと人気が高くなるとみられています。
小泉陣営の幹部からは「思ったより、よい数字だ」「党員に強い」、高市陣営からは「まだまだここから伸びる」「逆転可能だ」といった声も聞きます。
──では、支持する割合で295票の党員票を換算してみると、1位・小泉氏95票、2位・高市氏83票、3位・林氏45票となります。ここに22日に行われた陣営の出陣式に来た議員の数を加えます。この数字をどうみますか?
今回の総裁選は、小泉氏が一歩リード、続いて高市氏、そしてその2人を林氏が追いかける展開となっています。多くの議員が「序盤戦は小泉氏優位」とみていますが、これから議員、党員ともに支持が変わる可能性はあるので、1つの序盤戦の目安かなとみています。
──党員の支持が、去年とどう変わったのかを分析すると、去年の総裁選は9人が立候補。今年は5人に減りました。減った4人分の党員票が誰に上積みされるのか。今年出ている5人の候補者が去年の総裁選で実際に獲得した票の割合は、高市氏29%、小泉氏17%、林氏8%、小林氏5%、茂木氏4%でした。では、今回の調査で9人が5人に減って、どういう変化があるのか? 高市氏は28%、小泉氏は32%、林氏は15%、小林氏は7%、茂木氏は5%。平本さん、この結果はどうみますか?
9人が5人に減るので基本増える、という環境の中、高市氏が伸び悩んでいます。前回立候補した人の票の受け皿になれていない。一方で、小泉氏、林氏などが受け皿になっていると言えそうです。
中でも最注目は「石破票」の行方です。今回、小泉氏が約40%を獲得するなど、受け皿になったことが大きい。逆に、高市氏は11%で受け皿になれなかったことが伸び悩んだ要因となったとみています。
石破陣営の幹部は「石破さんに去年投票した人は小泉さんか、林さんにしか投票しないだろう」、「高市さんに10%いるのも高いくらいだと思う」という声すらありました。
小泉陣営の幹部も「小泉さんが石破総理の辞任を促す形になり、石破票が逃げないか不安だったが、安心した」と話していました。
──なぜ小泉氏は、序盤戦を優位に進めているのか? そこには2つの要因があるということですね?
まず1つ目が「出馬会見の『明暗』」。どういうことか?
高市氏の会見と小泉氏の会見を比べると、多くの自民党議員が「小泉氏の会見の評価が高かった」という指摘が多いんです。
高市氏は「給付付き税額控除」など減税策を打ち出しました。ただ、会見では司会の議員が記者をあてる際に「顔が濃い方」などと指名し、のちに謝罪に追い込まれた「失態」もありました。
小泉氏は5年で平均賃金を100万円増やすことを目指すと主張する一方で、「選択的夫婦別姓」には慎重な姿勢で事実上、持論を「封印」することもありました。私は、小泉会見を見て「去年と全く違う」と感じました。
もう1つ、特徴がありました。22日の会見で目立ったのは、目を下に落として「原稿を読む姿」だったんです。
──原稿を読むことはあるのでは?
去年は原稿を読まずに、自分の言葉で語った印象がありましたが、今年は原稿を読む「守りの会見」になっている。
質疑応答の場面で私たちが数えたところ、約40分で114回も原稿に目を落としていました。去年と比較すると約30分で63回と、今回はかなり「原稿を読む姿」が目立ちました。
持論を封印することで物足りないという声もあったが、党内からは「『攻め』だけでなく『守り』もできる。安定感をアピールできた」と評価する声もありました。
──そして「小泉票の伸び」のもう1つの要因が、小泉陣営の「進化」。小泉陣営には3つのグループがあるということですが?
まず小泉氏と年齢が近い「同世代グループ」。小泉氏を支えてきたコアな応援団とみられますが、信頼できるメンバーでありながら去年、失速したのも「若い議員が中心で経験不足を露呈した」という指摘もありました。
ここに今回は、2つ応援団が加わりました。1つは「先輩・家庭教師グループ」。これは、経験豊かなベテラン勢です。代表的なのは岸田政権を支えた木原誠二氏、農水相などを務めた斉藤健氏。2人とも官僚出身で官邸の中で働いたり閣僚経験などもあるベテランです。
ある陣営幹部は「2人が家庭教師のようになって会見や政策の方針を指導している」と話しました。小泉氏持ち前の「攻めの発信」だけでなく「守りの強さ」が新たに生まれていったと感じています。
さらに「ライバルグループ」。去年戦った加藤勝信氏、河野太郎氏が「チーム小泉」に加わりました。この2人が加わったことで、2人を去年支えたメンバーの多くも小泉支援に回るとみられ、去年のライバルが「塊」となって支援に回りそうです。
こうした進化で序盤戦を優位に進めているという見方が出ています。
──小泉陣営は盤石なのでしょうか?
そうとも言えないんです。去年、何があったか? 陣営幹部は「去年のように失言などで失速しないかは不安だ」と話しています。
──去年の自民党総裁選で、日本テレビが3回行った党員調査の結果です。1回目は高市氏17%、小泉氏18%で小泉氏が上です。2回目は高市氏22%、小泉氏19%。3回目は高市氏28%、小泉氏14%。小泉氏は下がって、逆転しています。実際の得票でも、高市氏が109票、小泉氏が61票という結果になりました。
小泉陣営にとっては去年の「逆転劇」は、トラウマとなっています。去年も序盤戦では「小泉氏優位」と言われましたが、候補者同士の論戦で経験不足を露呈し失速し、1回目の投票で石破氏、高市氏に敗れてしまいました。
小泉陣営の幹部は「去年の悪夢が起きないようにしないといけない」と言っています。
ある高市陣営の関係者は「小泉さんは今がピーク。論戦を経て、支持を獲得できる」という声が出ています。
──告示から12日間、何に注目しますか?
まず、論戦で情勢が変化する可能性があります。候補者1人1人のリーダーとしての資質を、まず見極める必要があります。
もう1つは、自民党全体が問われています。参院選で「給付か減税か」の議論をしましたが、多くの人が投票に行かれたと思います。約2か月たちますが、党内の混乱でなにも結果が出ていません。
有効な物価高対策を、野党の力を得て1日も早く結果を出していけるか、自民党全体にも厳しい目を向けていかないといけないと思います。