テレビ番組の撮影で使うロケバス内で、芸能人としての立場の差を利用して女性に性的暴行を加えたとして、不同意性交等などの罪に問われたお笑いグループ「ジャングルポケット」元メンバー、斉藤慎二被告(43)に対し、検察側は5日、東京地裁の公判で懲役7年を求刑した。被告はこれまでの公判で「抵抗されなかった。同意があると思っていた」と全面的に無罪を主張している。
起訴状によると、斉藤被告は2024年7月、芸能人として活躍する被告の影響力によって、初対面だった女性に撮影など今後の活動に不利益が出ると憂慮させて意思表示を難しくした上で、性的暴行を加えるなどしたとされる。
検察側は公判で、被告が「かわいいね」などと女性に迫り、ロケバス内で計3回、性的暴行を加えたと指摘。女性は直後に番組スタッフや警察に被害を訴え、心療内科を受診しており、被告の知名度や芸能人としての影響力から同意しない意思を表明できなかったとした。
これに対し、斉藤被告は「女性が(自分に)好意を持ち、当時は同意があると思っていた。もし拒否されていたなら、間違いなくやめている」と主張。「嫌だったとくみ取れず申し訳ない」と謝罪もした。
被告は06年にジャングルポケットを結成し、16年にはコント日本一を決める「キングオブコント」で準優勝。多くのバラエティーや情報番組に出演していた。24年10月に警視庁が被告を書類送検し、所属先の吉本興業が被告との契約を解除した。【菅健吾】
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「うれしい限り」「一日も早く」=酷暑の断水、月内解消見込み―甲佐町、宇城市・熊本地震
熊本地震の被災地のうち4自治体で続く大規模な断水が月内にも解消される見通しとなったことを受け、現地では5日、「うれしい限り」と喜びの声が聞こえた。一方、連日の暑さで住民の疲労はたまっており、「一日も早く」と早期復旧を訴える人もいた。
今月初旬に復旧予定の甲佐町。軽トラックで給水所を訪れた井芹洋一さん(73)は「こまめに来るのは大変だったからうれしい限りだ」と胸をなで下ろした。
「暑さが厳しいので大変」と汗を拭いながら親族の家の片付けをしていた女性(70)は「めどが立ったのはありがたいが、一日も早くしてほしい」と話した。
月末までに復旧する見通しの宇城市の小川防災拠点センターでは、自衛隊や消防などが飲み水や生活用水を供給している。朝の気温が高くなる前から住民らが次々と集まった。
「この生活の終わりが見えて少し安心」と会社員女性(60)は笑顔。持ち帰った水は節約しながら使わざるを得ず、トイレを流すのを我慢する時もあるという。
同市で40年以上居酒屋を経営する山田秋雄さん(78)は「商売ができなくて困っていた。水が通ればやっと営業できる」と歓迎した。
一方、夫と車で訪れた塚本裕子さん(76)は、節水生活が月末まで続くことに肩を落とした。「連日の暑さで大量の汗をかく。服を手洗いするにも水が少なく、きれいに洗えない」と嘆いた。
防災用井戸から水をくんでいた古沢富夫さん(78)は猛暑の中、「もう少しで復旧するだろう」との思いで毎日、重たい水を運んでいると疲労をにじませる。「月末まで続くのか」とうんざりした様子だった。 [時事通信社]
飲食料品の消費税1%を閣議決定 政府、来年4月から2年間
政府は5日の臨時閣議で、現在8%としている飲食料品の消費税率を2027年4月から2年間に限り、1%に引き下げる基本方針を決定した。1989年の消費税導入後、税率の引き下げは初めてで、物価高対策の目玉とする。1%分の税収に当たる年間約6千億円を中低所得者に現金で給付することと合わせ、飲食料品にかかる消費税を「実質ゼロ」とする。
高市早苗首相は、9月に税制改正大綱をまとめ、秋の臨時国会に関連法案を提出し成立を目指す考えを示した。減税終了後の29年度に、所得連動の新たな給付制度を本格導入し、税や社会保険料の負担が大きい中低所得者の手取り増につなげる。消費税率を8%に戻せるかどうかが焦点だ。
国と地方を合わせて2年間で10兆円近い減収が見込まれるが、代替財源は明確になっていない。首相は「さらなる歳入確保の取り組みをゼロベースで進める。財政需要には十分対応できる」と強調。税金を軽減する租税特別措置や補助金の見直しを進め、消費税を財源とする社会保障に影響を与えないと説明した。
NHK番組出演者から性被害うけPTSD発症の職員に不適切対応“特段の配慮”認めず異動まで3年あまり井上会長「対応の不適切さを心よりお詫び」
NHKは先ほど、番組出演者から性被害を受けて、PTSD=心的外傷後ストレス障害を発症した職員に対し、社内で不適切な対応を続けていたと発表し、謝罪しました。
NHKによりますと、職員Aさんは番組出演者からの性被害を受けて、休職していたということです。
被害から1年数か月後に職場に被害を打ち明けたうえで、元の職場では被害がフラッシュバックするとして、別の部署で復職できるよう「特段の配慮」を強く求めたということです。
しかし、NHKは「所属している職場に復職するのが原則」として、特段の配慮は認めなかったということです。
職員Aさんの主治医やNHKの産業医も別の職場への異動を提案したほか、Aさんは復職後に繰り返し別の職場に異動を求めましたが、異動できたのは被害から3年あまり後でした。
職員Aさんは、意に沿わない性被害の影響によるPTSD=心的外傷後ストレス障害と診断されているということです。
NHKは、外部の専門家でつくる調査検討委員会による調査で明らかになったとしています。調査委員会は、NHKの組織的な対応や再発防止策などの検討が欠如していたなどと指摘しています。
これを受けて、NHKの井上会長は「本件被害が発生したことは痛恨であり、当時の対応の不適切さを心よりお詫び申し上げる」などとコメントしています。
熊本地震から8日…被害状況は 4万戸超で断水 九州新幹線は一部で運転再開へ
地震発生から8日。これまでに分かっている被害状況についてお伝えします。
熊本県によりますと、これまでに確認されている人的被害は181人。そのうち38人の方が亡くなりました。
続いて住宅の被害状況です。熊本県全体で1万4562棟の住宅が被害をうけ、そのうち699棟が全壊しました。
そして、今も多くの地域で断水が続いています。宇城市でおよそ1万5580戸、氷川町ではおよそ3100戸、八代市ではおよそ2万4820戸、熊本県全体で見てみますと、およそ4万3710戸で断水が続いています。
現在の避難者数は、いまだ133か所の避難所で7155人の方が避難所生活を余儀なくされています。
交通インフラでは、九州新幹線が地震の影響で熊本-鹿児島中央間で運転を取りやめていますが、JR九州によりますと、7日から新水俣-鹿児島中央間で本数を減らし運行再開するとしています。ただ、熊本-新水俣間は今も復旧作業が続けられていますが、8月中の運行再開は難しいとしています。
国内の気温上位3地点は熊本県 震源地近くで38.6度
最大震度7の地震が起きた熊本県では、高気圧に覆われて5日も気温が上昇した。気象庁によると、震源に近い甲佐町では同日の国内最高気温となる38・6度を観測した。
熊本県玉名市で38・3度、熊本市中央区で38・1度を記録し、5日の国内の気温上位3地点は熊本県が占めた。
熊本県内はこのほか、菊池市で37・5度、八代市で37・1度、宇城市で35・7度を観測。県内の18の観測地点のうち、14地点で気温35度以上の猛暑日となった。
国内で5日に猛暑日を観測したのは、914地点のうち150地点。猛暑日を含め、30度以上の真夏日は637地点に上った。
台風13号 8日ごろにかけ沖縄に接近 被災地で影響長引く恐れ
大型で非常に強い台風13号は5日、日本の南海上を西へ進んだ。8日ごろにかけて沖縄、奄美地方に接近し、その後、東シナ海をゆっくりとした速さで北西に進み、熊本地震で被災した地域などで台風の影響が長引く恐れがある。気象庁は暴風や高波、土砂災害に警戒するよう呼びかけた。
5日午後9時現在、日本の南海上にあり、時速約20キロで西へ進む。中心気圧は945ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は45メートル(最大瞬間風速60メートル)。7日に予想される最大風速は沖縄40メートル(最大瞬間風速60メートル)、奄美35メートル(50メートル)、九州南部20メートル(30メートル)。7日午後6時までに予想される24時間降水量は多い所で、沖縄、奄美、九州南部でいずれも150ミリ。
震度7を観測した熊本県では7日から12日にかけて暖かく湿った空気の流れ込みが強くなり、曇りや雨となる見通し。12日にかけて最高気温が35度以上の猛暑日、最低気温が25度以上の熱帯夜が続くとしており、気象庁は健康管理に注意するよう呼びかけている。【山崎あずさ】
首相の被災地熊本視察動画に批判 「避難所3分間」、Xに情報拡散
熊本地震の被災地をヘリコプターから視察する高市早苗首相の写真や、BGM入りで視察を振り返る動画を官邸側がX(旧ツイッター)に投稿したところ、「首相のプロモーション動画だ」などとの批判がX上で相次いだ。避難所視察が「3分間だった」といった情報も拡散し、官邸側が反論する事態になった。
物議を醸したのは、3日の視察当日に佐伯耕三内閣広報官がXに投稿した内容。首相の写真とともに、多数の死者が出たイオンモール熊本や日本製紙八代工場の上空にさしかかったところで「首相が幾度となく手を合わせていた」と説明した。官邸のXには被災者らと意見を交わす首相の姿に、ピアノの音色を重ねる動画が投稿された。
Xでは「災害の政治利用だ」「政権PR動画」などと投稿を疑問視する声が上がった。
木原稔官房長官は5日の記者会見で「被災地視察の状況をコンパクトにまとめた動画(作成)はこれまでも行ってきている」と強調。BGMの必要性を問われると「国民に分かりやすく伝えるための手法の一つだ」と主張した。
広島で朝鮮半島出身の原爆犠牲者を追悼 韓国からも参列
朝鮮半島出身の原爆犠牲者を追悼する二つの集いが5日、広島市内であった。
平和記念公園(同市中区)にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑前では在日本大韓民国民団広島県地方本部が主催する慰霊祭が営まれ、在日コリアンや被爆者ら約280人が参列した。57回目の今年は初めて韓国政府の在外同胞庁が韓国在住被爆者や家族の参列を企画し、25人が参加した。
慰霊祭ではこの1年で新たに亡くなった2人の被爆者を加えた計2826人の死没者名簿を奉納し、チマ・チョゴリ姿の女性が慰霊の歌をささげた。
韓国・大邱(テグ)市から参列した胎内被爆者の鄭炳出(チョン・ビョンチュル)さん(80)は「両親や親戚が被爆し、言葉では表せないほどの惨劇だったのではないかと思いをはせながら世界平和を祈った」と話した。
広島流川教会(同市中区)では「朝鮮人原爆犠牲者追悼式」があり、約120人が折り鶴をささげて追悼した。昨年、市民団体が中心となって初開催し、今年で2回目。ソウルから参加した曹源虎(チョ・ウォノ)さん(62)は「朝鮮人は自らの意思に反して日本で暮らし、原爆の被害に遭った。米国と日本政府は責任を認め、謝罪と補償をしてほしい」と話した。【松本美緒、井村陸】
核廃絶願うペンライトの光 広島で被団協など
広島原爆の被爆者らが5日、広島市の爆心地近くに集まり、核廃絶と平和を願ってペンライトを掲げた。日本原水爆被害者団体協議会(被団協)が呼びかけ、原水爆禁止日本協議会(原水協)や原水爆禁止日本国民会議(原水禁)などが参加。
原水協と原水禁は1960年代から分裂しているが、被爆80年の昨年、被団協との連名で異例の共同アピールを出した。今年4月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議でも、米ニューヨークで合同イベントを開くなど、連携が続いている。