いわゆる「パパ活」で出会った少女にわいせつな行為をした罪に問われている大阪府警の元幹部の男の裁判が、21日、大阪地裁で始まり、男は「間違いないです」と起訴内容を認めました。
大阪府警本部・生活安全特別捜査隊の警視だった辻本浩嗣被告(54)は、今年6月から7月にかけて、大阪府内のカラオケ店の個室で、10代の少女2人の体を触るなどのわいせつな行為をした罪に問われています。
警察によりますと、辻本被告は少女らと、いわゆる「パパ活」目的でSNSを通じて会っていて、毎回1万円ほどの現金を渡していたということです。
警察の調べに対し、「犯罪であると分かりながらも欲望に負け、強い刺激を求め、次々と同じ行為を続けてしまいました。被害者をはじめとして、府民、大阪府警、家族に取り返しのつかない迷惑をかけました。反省の気持ちを忘れず、法の裁き、いかなる処分も受け止めます」と話していました。
辻本被告は、少女に対する性加害事件などを捜査する生活安全特別捜査隊の「特別捜査官」で、隊長と副隊長に次ぐ幹部でしたが、10月16日に懲戒免職となっています。
21日の裁判で、辻本被告は「心から申し訳ない」と謝罪の言葉を述べ、検察官から「被害者が将来どうなるか考えなかったのか」と問われると、「そういう考えもあったが、欲望に負けてしまった」と述べました。
検察は「“パパ活”を取り締まる立場だったにもかかわらず犯行に及んでいて、厳しい非難に値する」として、辻本被告に拘禁刑2年を求刑し、裁判は即日結審しました。
判決は12月17日に言い渡されます。
高市首相、G20首脳会議のため南アフリカ訪問へ…中国首相と接触できるかが焦点
高市首相は21日午後、南アフリカ・ヨハネスブルクで22~23日に行われる主要20か国・地域首脳会議(G20サミット)に出席するため、政府専用機で羽田空港を出発する。
中国は李強(リーチャン)首相が出席予定だ。台湾有事と「存立危機事態」を巡る高市首相の国会答弁を巡り、中国が一方的に威圧を強める中、立ち話を含めた両首脳の接触が実現するかが焦点となる。首相は、ルールに基づく国際秩序の構築や「自由で開かれたインド太平洋」などの重要性を各国に訴える予定で、24日に帰国する。
帰宅中の小6女児を尾行し下着盗撮か 大学院生の男逮捕「タイプだった」
神奈川県横浜市で塾から帰宅途中だった小学6年生の女子児童を尾行し下着を盗撮したとして、大学院生の男が逮捕されました。
警察によりますと、逮捕された大学院生の米田健太郎容疑者は今年7月、横浜市鶴見区のマンションに侵入し、小学6年生の女子児童の下着を盗撮した疑いなどがもたれています。
米田容疑者は、塾から帰宅途中だった女子児童を塾の最寄りのバス停から自宅マンションのエレベーターの中まで尾行し、犯行に及んだということです。
調べに対し、米田容疑者は「タイプだったので下着を見たいと思った」などと容疑を認めているということです。
米田容疑者のスマートフォンからは、若い女性の下着を撮影したとみられる動画などが数十件見つかっているということで、警察が関連を調べています。
官房長官「文化交流萎縮させる」=日中韓文化相会合延期巡り
木原稔官房長官は21日の記者会見で、中国による日中韓文化相会合延期への見解を問われ、「コメントは差し控える」と述べた。その上で、台湾有事に関する高市早苗首相の国会答弁を延期の理由に挙げた中国外務省の説明に触れ、「文化交流を含む人的交流を萎縮させるかのような発言。戦略的互恵関係の推進という大きな方向性と相いれない」と批判した。 [時事通信社]
交通違反で摘発された54歳の女、免許提示を求めた男性警察官の手に噛みつく「免許証を渡したくなかった」公務執行妨害容疑で逮捕、警察官は出血軽傷
20日午後、札幌市西区で男性警察官の指に噛みつき、職務の執行を妨害したとして54歳の女が逮捕されました。
公務執行妨害の疑いで逮捕されたのは、札幌市中央区に住む無職の女(54)です。
女は、20日午後4時半ごろ、札幌市西区発寒7条12丁目付近で、交通違反の取り締まりを受けた際、28歳の男性警察官の親指に噛みつき、職務の執行を妨害した疑いが持たれています。
警察によりますと、女は、男性警察官が免許証の提示を求めて右手を差しだしたところ、その手をつかんで引き寄せて噛みついたということで、男性警察官は、指から出血するけがをしましたが、程度は軽いということです。
その場で逮捕された54歳の無職の女は「確かに警察官の指を噛みました」と話し、容疑を認めた上で「免許証を渡したくなかった」などと話しているということです。
警察は、免許を渡したくなかった理由や当時の状況を詳しく調べています。
強盗傷害容疑で5人逮捕=鉄パイプで男性殴る、闇バイトか―警視庁
東京都千代田区内の路上で男性2人が鉄パイプで殴られ負傷した事件で、警視庁国際犯罪対策課は21日までに、強盗傷害容疑で、無職の宮下佳樹(23)=大阪府八尾市山本町北、解体工の大谷真那斗(21)=札幌市白石区菊水八条=両容疑者ら5人を逮捕した。認否を明らかにしていない。
5人は闇バイトに応募して起こした別の事件をきっかけに知り合った可能性があり、同課が詳しく調べている。
他に逮捕されたのは、解体工の藤井雄斗容疑者(22)=同市中央区南八条西、無職の少年(19)=京都府福知山市=ら。
逮捕容疑は7月31日午前9時ごろ、千代田区神田須田町の路上で、台湾籍の30代と40代の男性2人に催涙スプレーを掛けた上で鉄パイプで殴るなどし、キャリーケースを奪おうとした疑い。 [時事通信社]
「強い経済」実現へ21.3兆円=積極財政で物価高対策と成長投資―高市政権、初の経済対策決定
政府は21日の臨時閣議で、「責任ある積極財政」を掲げる高市政権下で初めてとなる総合経済対策を決定した。物価高対策や成長投資などを柱とし、充当する国費は大型減税を含めて21兆3000億円程度に上る。戦略的な財政出動による「強い経済」の実現を目指す。
財源の裏付けとなる2025年度補正予算案の一般会計歳出は17兆7000億円程度とする。24年度補正の約13兆9000億円を上回り、コロナ禍後では最大となる。民間支出などを合わせた事業規模は42兆8000億円程度に積み上がった。
高市早苗首相は閣議決定後、記者団の取材に応じ、「日本が今行うべきことは、行き過ぎた緊縮財政で国力を衰退させることではなく、積極財政で国力を強くすることだ」と説明。補正予算案の財源は「足りない分は国債発行で賄う」とした。
一方、首相は当初予算と合わせた国債発行額は昨年度の補正後(42兆1000億円)を「下回る見込み」と明らかにした上で「財政の持続可能性にも十分配慮した」と強調した。
国費の内訳は、「生活の安全保障・物価高への対応」に11兆7000億円程度、「危機管理投資・成長投資による強い経済の実現」に7兆2000億円程度、「防衛力と外交力の強化」に1兆7000億円程度を充てる。
対策の経済効果について、内閣府は今後3年間で、実質GDP(国内総生産)成長率を年平均1.4%程度、実額で24兆円程度押し上げると見込む。
政権が「最優先」に取り組む物価高対策では、電気・ガス代の補助を再開。5000億円を投じ、来年1~3月の3カ月間、一般家庭で計7000円程度を支援する。自治体が柔軟に使い道を決められる「重点支援地方交付金」を2兆円計上し、おこめ券や電子クーポンの配布を政府として後押しする。子育て世帯を対象に、子1人当たり2万円の「応援手当」も支給する。また、医療従事者には3%分、介護従事者には月1万円をそれぞれ賃上げする。 [時事通信社]
大分知事、火災拡大は「強風が最大要因」 自然災害の認定要請方針
大分市佐賀関で18日夕に起きた火災で、大分県の佐藤樹一郎知事は21日、発火当時に強風が吹いていたことが大規模な延焼につながったとの認識を示し、国に自然災害と認定するよう要請する方針を明らかにした。自然災害とみなされ、被災者生活再建支援法が適用されると、被災者は被害の状況に応じて支援金を受給できる。
佐藤知事は21日午前の災害対策本部の会議で、火災の拡大について「強風が最大の要因と考えている。火元から1・5キロ離れた離島まで飛び火したことを考えると、18日夜の風速は15メートルを超えていたと推測できる」と言及。被災者の住宅支援や火災で生じた廃棄物の処理を巡り、「自然災害かどうかというところが国からの支援措置に大きく関わってくる。しっかりと説明しながら、最大限、国からの支援を要請していきたい」と報道陣に述べた。
佐藤知事は被災した住民の2次避難先に、公営住宅や民間企業の社宅のほかに、「みなし仮設住宅」としてホテルなどの宿泊施設を準備していると説明。入居時期について、「ホテルで入れるところはめどを立てている。(火災現場の)立ち入り制限が解除されて、自宅に帰れるか確認してもらってから、(住民の)希望を聞く」と話した。
被災者生活再建支援法は原則として台風や地震などの自然災害が対象だったが、16年の新潟県糸魚川市での大火が火災として初めて適用の対象となった。【李英浩】
東京・築地の路上で車から現金約1億円盗まれたか 犯人は逃走、窃盗事件として捜査
20日午後10時半ごろ、東京都中央区築地で、男性から「路上に止めていた車に戻るとガラスが割られて中の物が盗まれた」と110番通報があった。
捜査関係者によると、男性が車から離れていたところ、2人組が運転席側後方の窓ガラスを割ってリュックサックを盗んだという。男性はリュックサックに現金約9400万円などが入っていたと説明している。
2人組はニット帽とサングラスを着用していたといい、犯行後、車で逃走したという。警視庁は窃盗事件として逃げた人物の行方を追っている。
【速報】両親を刃物で殺害か 姉への殺人容疑で逮捕の男を再逮捕「殺したのは私だと思う」札幌市
札幌・北警察署は2025年11月21日、札幌市北区の無職・中村純一容疑者(41)を殺人の疑いで再逮捕しました。
中村容疑者は2025年10月31日、札幌市北区新琴似の住宅で父・道紀さん(68)と母・美枝子さん(83)を刃物で刺し殺害した疑いが持たれています。
この住宅では、姉の川村千恵子さん(55)も死亡していて、中村容疑者は川村さんに対する殺人容疑で逮捕・送検されていました。
3人の死因はいずれも出血性ショックで、全身に複数の刺し傷があったことが分かっています。
中村容疑者は犯行後、警察署を訪れ「30分前に家族3人を殺した」と話し自首していました。
調べに対し中村容疑者は、「父と母を殺した記憶はないが、状況から殺したのは私だと思います」と、容疑をおおむね認めています。
警察は、中村容疑者と家族の間に何らかのトラブルがあったとみて動機などを調べています。