元徳島県知事の大田正氏が死去、82歳…社民党県連幹事長など歴任

元徳島県知事の大田正(おおた・ただし)氏が10月30日、病気で死去したことが家族への取材でわかった。82歳だった。告別式は近親者で済ませた。喪主は長男、哲氏。
同県東祖谷山村(現・三好市)出身で、同県北島町議と県議をいずれも4期、社民党県連幹事長を務めた。県発注の公共工事を巡る汚職事件で逮捕・起訴された元知事の辞職に伴う2002年4月の知事選に立候補。「反自民」を掲げ、民主、共産、社民各党の推薦を受けて初当選した。
03年3月に県議会の不信任決議で失職。再選を目指して同年5月の知事選に出馬したが、飯泉嘉門前知事に敗れた。

「小さいクマでも絶対に勝てない」襲われた男性が語った“恐怖と異変”猛暑の影響でドングリが大凶作…被害者の大半が人里で襲撃

全国で相次いでいるクマ被害ですが、深刻なのは被害の多くが市街地で相次いでいることです。熊に襲われる人も相次ぎ、死者は過去最多となっています。クマはなぜ人を襲うのか、被害に遭った男性の証言から考えます。
クマによる死傷者過去最多 小学校のガラス破られ「臨時休校」も
2日朝、福島県内の住宅の敷地内で80代の男性がクマに襲われ、けがをしました。命に別状はないということです。
隣の家に住む人 「(男性は)頭部からも出血していて」
1日午後7時ごろ、札幌市内の住宅街にクマが現れました。
人を恐れず、生活圏内に入り込むクマ。
山形県・南陽市の小学校では、クマが玄関のドアに突進。ガラスが破られ、臨時休校となりました。
クマに襲われる人も相次いでいて、環境省によりますと、2025年4月以降、被害者の数は全国で100人を超え、死者は過去最多の12人に上っています。
実際に襲われると、どうなるのでしょうか。その様子を撮影した被害者がいます。
岩手県岩泉町に住む佐藤誠志さん(59)がクマに襲われたのは2023年9月、キノコ狩りの最中でした。
「九死に一生」を得た佐藤さんが語る、クマの“恐ろしさ”とは。
「あの時、木の棒がなかったら…」2年経った今も残る傷
クマに襲われた佐藤さんは木の棒で応戦しますが、クマは何度も飛びかかって攻撃してきました。
クマは運よく逃げていきましたが腕をかまれてけがをし、太ももを爪でえぐられました。2年経った今も傷の跡が残っています。
佐藤さん 「クマには、小さいクマでも絶対勝てない。もしあの時、木の棒がなかったら、顔はめちゃくちゃだったと思う。スイッチが入っているクマはどうしようもない。本当にやられるだけ、本当に怖い」
キノコ狩りなどを生業とする佐藤さん。
佐藤さん 「(クマから)パンチが来ても重傷にはならない」
山に入る際は必ず、フェイスガード付きのヘルメットをつけます。さらに…
佐藤さん 「(鈴が)わざと膝に当たるように」
クマよけの鈴2つに、警報音を出す装置。そして、撃退用のスプレーを携帯。
佐藤さん 「視界が悪いところに行ったら『はっ!』」
山の中では時折り声を出し、警戒しながら歩きます。
山で30年以上、仕事をする佐藤さん。2025年に感じた“ある異変”があります。
「山にどんぐりが見えない」どんぐりが「大凶作」で人里に…?
佐藤さん 「山に(クマのエサとなる)どんぐりが見えない。2024年は山を歩いているだけで、どんぐりが落ちてきた。2025年は1個もない」
林野庁の推計では、猛暑などが続いた2025年、東北の5つの県でクマの主食であるどんぐりが「大凶作」に。この影響からか、佐藤さんは「山でクマを見ない」と話します。
佐藤さん 「(クマの)足跡すらあまりない。(クマは)みんな里の方に行っている。腹減りすぎてる。本当に飢えていると思う」
秋田県のまとめでは、2025年、クマに襲われた56人のうち、大半の54人が「人里」で被害を受けています。
ドングリの「凶作年・豊作年」とクマ駆除数の関係
皆川玲奈キャスター: 2025年はクマのエサとなるドングリが「凶作」という予想がでていますが、グラフを見てみると、ドングリは「凶作」と「豊作」を繰り返しているように見えます。
そして、クマの駆除数は2000年以降、急激に増えているような動きとなっていますが、どう見ていますか?
森林総合研究所 主任研究員 岡輝樹さん: クマの駆除数の急激な変化は、おそらくブナの凶作・豊作が前後に大きく変動し始めたことと関連していると考えられます。
皆川キャスター: クマの出没が市街地で増えているということも全体的にわかりますが、これはどのように分析していますか?
森林総合研究所 主任研究員 岡輝樹さん: 2000年以降のクマの出没数をならしてみると、少しずつ右上がりになっていますが、これはおそらくツキノワグマの繁殖力が最初に想像していたよりも強く、どんどんと数が増えているのではないかと考えられます。
皆川キャスター: 今、クマの個体数がそもそも増えているような状況だということですね。
========== <プロフィール> 岡輝樹さん 森林総合研究所 多摩森林科学園 主任研究員 ツキノワグマによる人里域への出没頻度などを分析

近畿地方で木枯らし1号 北風が強まり冬の便りが到着

今日3日(月)文化の日の日本付近は一時的に西高東低・冬型の気圧配置となっています。

近畿では北寄りの風が強まり、大阪管区気象台は本日、木枯らし1号が吹いたと発表しました。昨年より4日早い発表です。
近畿の広い範囲で10m/s前後の強風に
今日の12時までの最大風速は、京都府京丹後市・間人(たいざ)で12.6m/s、大阪府田尻町・関西国際空港で12.5m/s、滋賀県彦根市で11.7m/sを観測しました。

近畿では滋賀県や京都府の北部で雨が降っています。中部や南部では局地的ににわか雨が降ってはいるものの、晴れている所が多くなっています。寒気が南下しているため晴れている割に気温は低く、15℃を少し上回る程度です。冷たい北風が加わることで体感温度は低下し、ウェザーニュースアプリ利用者からの体感報告は「肌寒い」や「寒い」が多く届いています。

午後も引き続き風が強めに吹きますので、お出かけになる時は風を通しにくい上着があると良いかもしれません。
近畿地方の「木枯らし1号」の発表基準(大阪管区気象台)
■期間:霜降(10月24日頃)~冬至(12月22日頃)まで

■気圧配置:西高東低の冬型の気圧配置

■風向風速:北よりの風が吹き、最大風速8m/s以上

名古屋主婦殺害の容疑者「26年間、毎日不安だった」…事件への関わりを家族にも話さなかったか

名古屋市西区のアパートで1999年11月、高羽(たかば)奈美子さん(当時32歳)が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕されたアルバイト安福久美子容疑者(69)が愛知県警の調べに「26年間、毎日不安だった。8月に警察が来て、捕まってしまうと覚悟した」と供述していることが県警への取材でわかった。奈美子さんに対しては、「申し訳ないと思っている」と謝罪の言葉を口にしているという。
県警や安福容疑者の近隣住民によると、安福容疑者は事件当時から逮捕されるまで、現場アパートから約10キロの地域で家族と暮らしていた。奈美子さんの夫の悟さん(69)が事件後に転居した自宅とは約2キロしか離れていなかった。
安福容疑者は県警の調べに対し、「事件発生日の頃になると気持ちも落ち込んで沈んだが、(自分に)家族や親族がいるし、迷惑をかけられず、捕まるのが嫌だった。事件に関する新聞も見られなかった」と話しているという。事件への関わりを家族にも話していなかったとみられ、逮捕当時は名古屋市内の大型スーパーで事務員のアルバイトをしていた。
県警は昨年、過去25年間の捜査資料の中から数百人をリストアップし、捜査を続けていた。現場アパートには奈美子さんのものとは異なる血痕が残されていたため、聴取した相手には、DNA型鑑定に必要な検体を提出するよう協力も求めてきた。
安福容疑者は今年8月以降に複数回、県警から任意で事情を聞かれていた。DNA型鑑定への協力は拒んでいたが、10月30日に応じ、その日の夜に県警西署に一人で出頭。31日にDNA型が一致したとの鑑定結果が出たため、殺人容疑で逮捕された。
事件当時、奈美子さんと面識がなかったとみられる。悟さんとは高校時代の同級生で部活動が同じだった。悟さんによると、安福容疑者と最後に会ったのは、事件の約5か月前に開かれた部活動のOB・OG会で、言葉も交わしていたという。

クマに襲われたか、「山に行ってくる」と出かけた女性の遺体発見…顔にひっかかれたような傷

秋田、青森両県で3日、クマに襲われたとみられる人身被害が相次いで判明し、1人が死亡、3人がけがをした。
秋田県湯沢市川連町の山林で3日午前9時頃、近くに住む女性(79)が死亡しているのが見つかった。顔にひっかかれたような傷があったという。
湯沢署の発表によると、女性は2日午前、「山に行ってくる」と家族に電話で伝えた後、連絡が取れなくなっていた。遺体が見つかったのは、自宅から数十メートル離れた山林で、女性は日頃からキノコを採りに行っていたという。
秋田市飯島緑丘町では3日午前5時半頃、出勤しようと自宅を出た男性(65)が体長約1・2メートルのクマに襲われ、顔にけがをした。現場には体長約50センチ・メートルのクマもいたという。
秋田県大仙市神宮寺の山林では3日午前7時頃、散歩中の男性(83)がクマに背後から襲われ、顔や腕をひっかかれた。
青森県十和田市切田の山中では3日午前10時15分頃、キノコ採りをしていた同市の70歳代男性から「クマに襲われてけがをした」と110番があった。十和田署によると、男性は顔にけがをしたという。

【速報】JR湖西線・新快速が運転取りやめ 特急サンダーバードも米原に「う回運転」 強風のため

JR西日本は3日、湖西線で強風が見込まれるため、午前から京都~近江舞子駅間を走る新快速の運転を取りやめています。湖西線の列車には今後、遅れや運転の見合わせが発生するおそれがあるということです。

また、大阪と北陸を結ぶ特急「サンダーバード」号も運転経路を琵琶湖線の米原経由に変更する「う回運転」をするため、各駅への到着は30分ほど遅れが発生するということです。

う回運転したサンダーバード号は午後1時15分現在で、大阪・京都~敦賀方面の下りで13本、敦賀~京都・大阪方面の上りで13本に上りました。

近畿地方には3日午前、この時季に初めて吹く最大風速8m/s以上の北よりの風「木枯らし1号」が大阪管区気象台から発表されていて、湖西線沿いの滋賀県大津市の南小松では、午後0時56分に最大瞬間風速22.0m/sの北風を観測しています。

橋から転落の警察官、病院で死亡確認 書類風で飛び足を滑らせたか 兵庫・西宮の国道

3日午前8時40分ごろ、兵庫県西宮市塩瀬町名塩の国道176号の尼子谷橋で、「警察官が高さ約10メートルの橋の上から下に落ちた」と別の警察官から119番があった。転落した警察官は意識不明の状態で救急搬送されたが、頭部を強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。
県警西宮署によると、亡くなったのは同署地域3課の男性警部補(54)。同署によると、署員2人が現場で交通事故の処理中、書類が風で飛び、取りに行こうとしたところ、足を滑らせて転落した可能性があるという。
書類を取ろうとする様子を見ていた交通事故の当事者が叫び声を聞き、警部補の姿が見えなくなったことに気付き、もう1人の署員に報告した。
現場はJR西宮名塩駅から南へ約400メートル。

東京と近畿で「木枯らし1号」、昨年より4日早く…5日まで気温は平年よりも低く

気象庁は3日、東京都内と近畿で、冬の訪れを告げる「木枯らし1号」が観測されたと発表した。いずれの地域も、昨年と比べて4日早かった。
同庁によると、3日朝から昼過ぎにかけて一時的に西高東低の冬型の気圧配置となり、北寄りの風が強まった。最大瞬間風速は、東京都心で午後1時43分に17・7メートル、滋賀県彦根市で午前8時50分に16・4メートル、大阪市で同10時52分に10・8メートルをそれぞれ観測した。
同庁は、寒気が流れ込む影響で、平均気温は5日まで全国的に平年よりも低くなると見込んでいる。

日朝首脳会談の開催、高市首相が北朝鮮側に提案…拉致問題解決へ「手段を選ぶつもりない」

高市首相は3日、北朝鮮による日本人拉致問題の解決に向け、日朝首脳会談の開催を北朝鮮側に打診したと明らかにした。都内で開かれた拉致被害者救出を求める国民大集会で「被害者の命と国家の主権がかかった問題に対し、手段を選ぶつもりはない。すでに北朝鮮側には首脳会談をしたい旨、伝えた」と語った。
打診した時期や相手側の反応など詳細には言及しなかった。首相はその上で、「首脳同士で正面から向き合い、具体的な成果に結びつけたい」と語り、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記との会談に意欲を示した。
北朝鮮は昨年、正恩氏の妹・与正(ヨジョン)氏の談話を通じて日朝首脳会談に応じる可能性を示唆したが、拉致問題は解決済みとの立場は崩さず、進展しなかった。横田めぐみさん(拉致当時13歳)の弟で、家族会代表の拓也さん(57)は「首相に全幅の信頼を寄せている。一刻も早く被害者救出の手立てを講じてほしい」と求めた。
被害者家族を巡っては、今年2月に有本恵子さん(同23歳)の父・明弘さんが96歳で亡くなり、親世代で健在なのは、めぐみさんの母・早紀江さん(89)だけとなった。早紀江さんは「(北朝鮮に)子供たちを返さないといけないと分かってもらえるよう、交渉してほしい」と訴えた。

札幌・北区一軒家男女3人遺体 姉殺害容疑で41歳無職男を逮捕 3年前には金銭トラブルで母に暴行か

札幌市北区の住宅で姉を殺害した疑いで41歳の男が逮捕された事件。この住宅では両親の遺体も見つかっていますが、男が3年前にも母親に暴力を振るったとして逮捕されていたことが新たにわかりました。
裏記者)
「いま中村容疑者が出てきました。これから検察庁に身柄が送られます」
2日、殺人の疑いで送検されたのは、札幌市北区の無職、中村純一容疑者(41)です。
香山芽郁記者)
「閑静な住宅街にあるこちらの一軒家で男女3人の遺体が見つかりました。現在規制線が張られいます」
中村容疑者は札幌市北区新琴似6条12丁目の住宅で、姉の川村千恵子さん(55)を刃物などで刺し殺害した疑いが持たれています。この住宅の1階では10月31日、川村さんのほか、この家に住む中村容疑者の父・道紀さん(68)と母・美枝子さん(83)の遺体も見つかっています。
高橋純暉記者)
「中村容疑者は、血のついた刃物のようなものを持って、一人で北警察署を訪れたという事です」
事件が発覚したのは10月31日の正午前。中村容疑者は北警察署の入り口にいた警察官にこのように話したといいます。
「30分前に家族3人を殺した」
警察が現場に駆け付けたところ、倒れている3人を発見。3人は搬送先の病院で死亡が確認されました。警察によりますと、3人は死亡してからあまり時間は経っていないとみられるということです。
住宅から北警察署までの距離はおよそ3.6キロ。中村容疑者は姉を殺害して間もなく、北警察署までなんらかの方法で移動し、自首したとみられています。
3人の体には、全身に複数の刺し傷があり、死因はいずれも出血性ショックでした。
中村容疑者は頻繁に実家に帰っていたとみられ、警察によりますと事件当日もこの住宅に寝泊りしていたということです。中村容疑者と話をしたことがあるという人はー
中村容疑者と話をしたことがある人)
「良い(人)とか悪い(人)とか変な人だとはわからなかった。普通、普通、本当に普通の人だった」
母の美枝子さんについて近隣住民は。
母・美枝子さんを知る人)
「ごみを捨てるときにちょっとお会いするくらいで顔見知り程度ですね。上品な感じの奥さんでしたね」
中村容疑者と家族との間に一体何があったのでしょうか。
高橋純暉記者)
「近所の人によりますと、3年前、この家では金銭をめぐるトラブルがあったという事です」
中村容疑者は2022年2月、母の美枝子さんの顔を殴ったとして、暴行の疑いで逮捕されていました。金銭トラブルが原因だったとみられています。
今回も何らかのトラブルがあったのでしょうか。中村容疑者は警察の調べに対し「3人をナイフで刺して殺した」と容疑を認めていて、警察は中村容疑者が両親の殺害にも関与したとみて調べを進めています。