自身が監督を務める作品に出演が決まっていた複数の女性に監督の立場を利用して性的暴行を加えたとして、準強姦(ごうかん)罪に問われた映画監督の榊英雄被告(55)に対し、検察側は23日、東京地裁(宮田祥次裁判長)で開かれた公判で懲役10年を求刑した。榊被告は公判で「立場を利用したことはなく、性的行為には同意があった」などとして無罪を主張している。
起訴状によると、榊被告は2015年3月~16年9月、東京都港区の事務所や渋谷区のホテルで、当時20代だった複数の女性に性的暴行を加えたとされる。
検察側は24年5月の初公判で、榊被告はスタッフらが事務所を出た後に女性を呼び止めるなどし、カメラを回して演技指導を装うなどしていたと指摘。被害者は配役に権限のある被告から役をもらえなくなることを危惧し、逆らうことができなくなったと主張した。
榊被告は、東京国際映画祭のコンペティション部門最高賞にノミネートされた「捨てがたき人々」(14年公開)などを手がけた。【安達恒太郎】
後輩部員を階段から突き落とす ラグビーフットボール部でいじめ 無期限活動停止に 札幌・清田高
札幌・清田高校は、生徒間のいじめが発覚したとして、ラグビーフットボール部を2025年12月18日付で無期限の活動停止としたことがわかりました。
高校や市教委によりますと12月11日の昼休みに、校舎内の階段で2年生部員が1年生部員のネクタイを引っ張り、突き落としたということです。
目撃したほかの生徒が顧問に報告して発覚しました。
被害に遭った1年生部員にけがはありませんでした。
また、双方の生徒に学校が聞き取ったところ、以前にも部に所属する2年生が体当たりをし、倒れた被害生徒の顔面を足で踏んだ暴力事案があったことも判明しました。
さらに、その様子を動画で撮影し、複数の生徒らで共有していたということです。
被害生徒が心身の苦痛を訴えたことから、市教委と学校はいじめ事案と判断。
学校は関わった複数の生徒に対して特別指導をしていて、「大変重く受け止めている。再発防止に取り組みたい」とコメントしています。
待機児童解消へ政府が対策 学童165万人受け皿整備
こども家庭庁と文部科学省は23日、共働きやひとり親家庭の小学生を預かる放課後児童クラブ(学童保育)の待機児童の解消に向け、2025~26年度に取り組む対応策をまとめた。女性の就業率の上昇を踏まえ、待機児童数のピークが予想される30年ごろまでに、学校など既存施設を活用して約165万人分の受け皿の整備を目指す。
併せてこども家庭庁は、今年5月時点で学童クラブを利用する児童数(確定値)が過去最多の157万645人に上ったと発表した。学童保育に入れなかった待機児童は前年比1356人減の1万6330人だった。
スカウトグループに捜査情報漏えい疑い、警視庁警部補を懲戒免職へ…当時の上司約10人も処分方針
国内最大級のスカウトグループ「ナチュラル」に捜査情報を漏らしたとして、警視庁暴力団対策課警部補(43)が逮捕された事件で、警視庁は23日にも警部補を懲戒免職とする方針を固めた。事件当時の上司約10人も処分する方針だ。
警部補は4~7月、ナチュラルの関係先に設置された捜査用カメラが撮影した画像のほか、カメラの設置場所などをまとめたリストをナチュラル側に漏えいしたとして、11月12日以降、地方公務員法(守秘義務)違反容疑で2回逮捕された。
撮影画像とリストは、ナチュラルが独自開発した秘匿性の高い通信アプリを通じて、メンバーに送信していたとされる。警部補宅からは現金約900万円が押収されており、同庁は漏えいの見返りの有無についても調べている。
関係者によると、警部補以外の警察官の関与は確認されていない。同庁は、監督責任があるとして、直属の上司の暴力団対策課係長を戒告の懲戒処分とするほか、当時の同課課長らを訓戒や注意などとする。
同庁によると、警部補は2020年12月に同課に着任し、23年頃から今年4月まで、ナチュラルの関与が疑われる事件の捜査を担当していた。
外国人労働者の受け入れ、28年度末までに123万人の上限案…技能実習に代わる「育成就労」は42万人見込む
政府は23日午前、2028年度末までに最大で計123万1900人の外国人労働者を受け入れるとする上限案を有識者会議に示した。在留資格「特定技能」制度で約80万人、技能実習に代わって27年から開始する「育成就労」制度で約42万人を見込む。政府は与党内の議論を踏まえ、来年1月下旬の閣議決定を目指す。
政府が示した上限案では、長期就労が可能な特定技能制度で、26年度から3年間、19分野の80万5700人を受け入れる。24年度から5年間で最大82万人を見込んでいたが、人工知能(AI)などによる生産性向上に伴い、受け入れ上限数を1万人程度減らした。
27年4月に始める育成就労制度では2年間、17分野で最大42万6200人を見込む。育成就労で受け入れる人数が示されるのは初めて。国内の人手不足解消を目的に一定の技能水準まで育成し、より長期で働ける特定技能への移行を促す。
技能実習で原則禁止だった転籍(転職)については1~2年働けば同じ業種に限り認め、働きやすい環境整備を進める。長時間労働や賃金未払いなどが相次いだ技能実習は廃止となる。
出入国在留管理庁によると、技能実習生は6月末時点で約44万9400人。単純比較は難しいが、同庁の担当者は「育成就労は技能実習より少ない規模感になる」と話す。
分野(業種)別の運用方針案では、工業製品製造業が31万9200人で最大となり、建設が19万9500人、飲食料品製造業が19万4900人、介護が16万700人と続いた。新たな分野では、物流倉庫1万8300人、リネンサプライ7700人、資源循環4500人となった。
上限数は分野ごとに、人手不足の見込み数から、女性活用などで補う労働力と生産性の向上分を差し引いて算出した。日本人の雇用に悪影響を及ぼさないよう設定し、上限に達した場合は受け入れを停止する。
遺体の傷み激しく一部白骨化 死後長時間経過か 札幌市中心部の川の付近で性別と年齢がわからない遺体発見 服や靴も着用した状態 警察が死因や身元の特定進める
23日午前、札幌市中央区の創成川の近くで、性別と年齢がわからない1人の遺体が見つかりました。
23日午前10時すぎ、札幌市中央区南6条西1丁目の創成川の近くで、信号待ちをしていた車の運転手から「橋の下に人の足のようなものが見え、(降りて)確認したところ、人のようなものが倒れている」と警察に通報がありました。
遺体は傷みが激しく、一部が白骨化していて、死亡から長時間が経っているとみられます。
警察によりますと、遺体は衣服や靴を身に着けていたということです。
警察が死因や身元の特定を進めています。
マンションに男性遺体、殺害されたか=母子4人死亡の捜査で発見―警視庁
東京都西東京市の住宅で住人の母子4人が無理心中したとみられる事件で、母親名義で契約されていた練馬区のマンション一室から男性の遺体が見つかったことが23日、警視庁捜査1課への取材で分かった。
男性は母親の数年来の知人とみられ、十数カ所の刺し傷や切り傷が確認された。同課は男性が殺害されたとみて、両事件の関連を調べている。
同課によると、男性は会社員中窪新太郎さん(27)で、母親は職業不詳野村由佳さん(36)。22日午後7時15分ごろ、捜査員が練馬区南田中のマンション一室を捜索したところ、目張りされた寝室のクローゼット内から遺体が発見された。太ももや背中を刺されるなどし、腐敗した状態だった。リビングからは牛刀のような刃物が見つかった。部屋は野村さんが3月から契約し、中窪さんが1人で住んでいたという。
野村さんと子ども3人は19日夜、西東京市北町の自宅で意識不明の状態で倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡した。自宅は施錠され、第三者が侵入した形跡は確認されておらず、野村さんが無理心中を図ったとみられる。
子ども3人は、高校1年の長男(16)、小学5年の次男(11)、同4年の三男(9)と確認された。
中窪さんは母子4人の死亡より前に殺害されたとみられ、同課が詳しい状況を調べている。 [時事通信社]
「人形かと思ったら赤ちゃんだった」地雷系メイクの“嬢” 小原麗容疑者が乳児遺体を切断し冷凍庫へ…6か月以上も犯行がバレなかったわけ 《錦糸町・乳児遺棄事件》
都内でも有数の繁華街である錦糸町。日夜、ネオンが輝くこの街で事件は起きた。発端は12月6日21時ごろ、東京都墨田区にある雑居ビルの風俗店の待機所で、男性従業員から110番通報があったことだった。
「店の冷蔵庫に子どもの頭のようなものがある」
後日、逮捕されたのは同店に勤める従業員・小原麗容疑者(22)。現在、死体遺棄と死体損壊の疑いで捜査が進んでいる。小原容疑者はなぜ、我が子を切り刻むという行為に走ったのか。事件の内幕と、彼女の素顔とは──。【前後編の前編】
全国紙社会部記者が語る。
「店の待機所にある冷蔵庫の冷凍室から乳児のバラバラ遺体が見つかりました。頭部はポリ袋に入れられ、四肢は食品保存容器に入れられていました。胴体は現在も見つかっていません」
現場となったのはJR錦糸町駅から徒歩5分ほどの場所にある、雑居ビルの2階。ここは従業員らの待機所と事務所を兼ねたテナントで、20人以上の関係者が出入りする場所だった。
遺体発見から数日後、鑑識による調べでポリ袋に指紋が付着していることが発覚。DNA鑑定でも、小原容疑者と乳児に親子関係があると判明した。
「容疑者は3月上旬ごろ、都内で自らが産んだ赤ちゃんの遺体をカッターナイフで切り刻み損壊し、12月6日の間まで職場の待機所の冷蔵庫に遺棄した疑いがある。捜査関係者によれば、女は待機所で出産したあと、近くのホテルで遺体をバラバラにし、胴体は待機所のゴミ箱に捨てたということです。
調べに対して女は容疑を認めており、『出産したあと気を失った、気がついたら赤ちゃんは変色していた。隠さないといけないと思い、バラバラにした』などと供述している」
小原容疑者が勤務していた店は、派遣型コスプレや小道具を使ったシチュエーションプレイが売りの店で、都内を中心に10店舗近く系列店がある。
「事件が発覚したあともいつもどおりに…」
「イメージプレイ以外に、ノーマルなプレイも楽しめるようになっています。嬢のほとんどは20代で、価格も安いプランだと2万円前後から。錦糸町界隈では比較的、人気店だったと思います」(業界に詳しいライター)
そんな店で小原容疑者が働き始めたのが2024年11月ごろ。それから約4か月後に出産したと仮定すると、入店時にはすでに妊娠していた可能性もある。前出のライターは「コスプレがメインといえど、妊娠していればボディラインには気がつくようなプレイ内容」だという。
名古屋大で薬品が爆発、3人けが 室内の薬品庫を整理中
23日午前11時45分ごろ、名古屋市千種区の名古屋大東山キャンパスで「掃除中、何らかの薬品が爆発した」と教員から119番があった。地元消防によると、20代2人、30代1人の男性計3人がけがをした。いずれも意識があるという。愛知県警や消防が現場の状況を確認している。
消防によると、爆発があったのは理学部4階の実験室。室内の薬品庫を整理中に「テトラクロロシラン」という物質が入った瓶が爆発した。有毒ガスが発生した可能性があり、消防隊員が実験室に入り、回収作業などをしている。
東山キャンパスには文系と理系の計8学部と大学院の研究科が入っている。
国民民主党・岡野純子衆院議員を書類送検 正しい標旗を掲げず演説行った公職選挙法違反の疑い 7月の参議院選挙で応援街頭演説の際
国民民主党の岡野純子衆議院議員が、公職選挙法違反の疑いで書類送検されたことが分かりました。
千葉県警にきょう書類送検されたのは、国民民主党の岡野純子衆議院議員(47)です。
岡野議員は今年7月の参議院選挙で、千葉選挙区の公認候補・小林さやか氏の応援街頭演説の際、正しい標旗を掲げずに演説を行った公職選挙法違反の疑いがもたれています。
標旗は街頭演説の際に公職選挙法に基づき、選挙管理委員会が定める様式で掲げることが決まっていますが、岡野議員は党内の別の比例代表候補者に支給された標旗に小林氏の名前を記載した標旗を掲げていたとみられています。
岡野議員は自身のSNSで「私が正しく公選法を理解していれば防ぐことができた誤りでありました。誠に申し訳ありませんでした」と謝罪していました。