衝撃が走った埼玉県川口市「ケアマネジャー殺害事件」…昨年には横浜市鶴見区でケアマネが刺されたばかりだった

今年6月、埼玉県川口市で、ケアマネジャー(介護支援専門員)の女性が利用者宅を訪問した際、この住宅に住む無職の男(当時60歳)に包丁で刺され、死亡する事件が起きた。警察官が駆けつけた際、玄関内で倒れている鈴木希代子さん(同63歳)を発見した。男は通報後に自らの首を刺し、2人とも搬送先の病院で死亡が確認された。埼玉県警は、男が鈴木さんを襲ったとして殺人容疑で書類送検。その後さいたま地検は、容疑者死亡を理由に不起訴処分とした。
在宅介護の業界では「また起きたのか」と、衝撃が走った。つい昨年にも横浜市鶴見区でケアマネジャーの女性が刺される事件が起きたばかりだったからだ。2022年には埼玉県ふじみ野市で、訪問診療医が利用者の息子に散弾銃で撃たれて死亡する事件も起きている。訪問系サービスに従事する人の安全が脅かされる事件が相次いでいる。
国や自治体が有効な再発防止策を打ち出せない中、事件が起きた地域の住民や事業者は何を感じているのか。全国のケアマネジャーや事業所は、事態をどう受け止めているのか。相次ぐ殺傷事件は何を示唆しているのか――。社会福祉士の資格を持つルポライター、大月えり奈氏による連載【介護崩壊前夜 相次ぐ殺傷事件が示唆するもの】の第1回は、事件が起きた川口市内の取材で見えた現実をリポートする。
ケアマネジャー(ケアマネ)は、介護保険制度の下、介護が必要な人やその家族らの相談に応じ、必要なサービスを受けられるようケアプランを作る専門職だ。行政や介護サービス事業者、医療機関などとの橋渡しを行う。原則として少なくともひと月に1回、利用者の自宅を訪ね、心身の状態を確認する。“住み慣れた自宅で最期まで”と願う人たちを支える、要の存在である。
ケアマネや訪問介護員(ヘルパー)、訪問看護師、地域包括支援センター(包括)の相談員など訪問を伴う仕事に従事する人々は、「事前のリスク把握には限界がある」と口をそろえる。さらに、重大事件であるほど背景は根深く、検証は容易ではない。「どうすれば防げるのかがわからない」という困難さがあるのだ。
事件が起きた住宅で、長年、高齢の母親と2人で暮らしていた男は、地域住民の目に、どう映っていたのか。近くに住む男性(60代)はこう話す。
「ほとんど家に閉じこもっていたようで、交流はなかった。周りでは、関わらないようにしようとする人も多かった。暮らしぶりは静かで、てっきり母親は施設にいるのだと思っていた」
■血相を変えて「母親がいなくなった」と走り回る

参院自民に首相官邸への「従順さ」求める手法に限界も…幹事長交代に党内衝撃、国会運営の荒波収まらず

高市政権1年<2>
10月8日の自民党参院議員総会は、不穏な空気に包まれた。
「なぜ解任したのか。何か瑕疵(かし)があったのか」
9月の参院執行部人事で参院幹事長だった石井準一(68)が交代したことについて、石井に近い西田昌司(68)が問題視し、執行部に回答を迫った。「そうだ」と同調する声も上がった。参院議員会長の松山政司(67)は表情を変えず、「人事に関する個別具体的なことは申し上げられない。総合的に判断した」と応じるにとどめた。
参院執行部の人事権を握る松山にとり、石井の交代は覚悟を持った政治決断だった。
松山が行動を起こしたのは、自民の執行部人事を翌日に控えた9月15日の昼過ぎだ。党本部の会長室に石井を呼び、「参院幹事長に再任はしません」と通告した。過去に体調不良による党日程のキャンセルがあったことを念頭に、松山は、石井の体調を考慮したと説明した。続投に意欲を持っていた石井は「体調は自分が一番わかる。あなたに判断される必要はない」と憤慨し、5分で席を立った。
党内に衝撃を与えた交代劇を、松山の独断だと見る向きは少ない。松山は首相官邸の関与を否定し、首相の高市早苗(65)は「人事権は私にはなく、参院議員会長が決めた」と強調したが、額面通りに受け取る議員はいなかった。高市が石井に強い不信感を抱いていることは周知の事実だったためだ。
石井への通告後には、「松山が『再任は首相官邸の了解が取れない』と口にした」との情報が駆け巡り、そうした見方をいっそう強めた。
参院執行部人事は、参院自民の会則で参院議員会長が推薦し、特別総会の承認を得て決定すると定められている。それゆえ、自民総裁である首相も介入できない「聖域」とされてきたが、会則に不満を示したこともあった高市がそのしきたりを覆したとみなされた。
高市と石井に溝を生じさせたのは、先の特別国会での2026年度予算の審議だ。予算の審議入りは、2月の衆院選のため、ずれ込んだ。それでも高市は年度内成立にこだわった。審議時間は大幅に圧縮されたものの、少数与党の参院の壁にぶつかり、成立したのは4月7日だった。
高市は「できると言ったじゃない」といら立ちをあらわにし、矛先を野党との日程交渉を取り仕切ってきた石井に向けた。
間を置かずに、石井が参院に独自のグループを設立したことも、高市の疑心暗鬼に拍車をかけた。高市は、野党との協調を重視する石井の手法を、「癒着」とみなすようになった。
石井の後任には、首相官邸と関係が良好な青木一彦(65)が選ばれた。青木の父は、官房長官や参院議員会長を務めて「参院のドン」と呼ばれた青木幹雄だ。石井が、幹雄を政治家の手本としてきたという縁があることも、青木が事態収拾に適任だとの期待につながった。
石井の交代は高市を満足させる効果はあったが、国会運営の荒波は収まっていない。与党が過半数に4議席足りない参院では、衆院と異なり、わずか数票が法案の行方を左右する。新執行部は、野党や無所属議員とパイプを持つ石井の動向を警戒せざるを得なくなっている。
石井は側近議員には「新執行部がどこまでできるか。邪魔はしないが協力もしない」と伝えている。10月9日、かつてはともに参院の旧茂木派に属した青木から電話を受けても、「これまでの付き合いは白紙にします」と突き放した。
少数与党ゆえに動きが制約される参院自民に、首相官邸への「従順さ」(政府高官)を求める高市の手法には限界もちらつく。重責を担う青木は最近、こうこぼすようになった。「少数与党の大変さを首相官邸に理解してもらわないといけない」(敬称略)

「私はリフレ論者じゃない」高市首相が不信払拭に苦慮、米国から批判も…危険はらむ消費税減税にまい進

[高市政権1年]<3>
「The weak Yen is killing us(円安で我々は痛めつけられている)」
9月22日、国連本部で行われた日米首脳会談で、大統領ドナルド・トランプは首相の高市早苗(65)にこう迫った。
「責任ある積極財政」を推し進める高市が首相に就任した昨年10月以降、対ドルの円相場は、39年8か月ぶりの円安水準に達し、日本の長期金利は30年ぶりに3%を超えた。円安ドル高と長期金利上昇が続けば、米国経済にも打撃となる。
高市も「円の過小評価は問題だ」とトランプに同調したが、日本政府内には、トランプから面と向かって懸念を突きつけられたことに波紋が広がった。
約2週間後の10月5日、高市が行った所信表明演説は、市場を強く意識した内容となった。
「財政の持続可能性は、当然の前提です」「高市内閣は正攻法で、市場の政府に対する信頼を高めてまいります」
高市は、指折りの積極財政派で知られる成長戦略相の城内実(61)からも知恵を借り、演説を練り上げた。城内からはA4判10ページほどの経済財政政策を説明する文書が手渡されていた。
首相就任前の高市は、2024年の自民党総裁選で「金利をいま上げるのはアホだと思う」と言い放ち、日本銀行の利上げを強くけん制した過去がある。
だが、首相就任以降は、日銀が政策金利を3回にわたって引き上げることも容認してきた。デフレ脱却のために「異次元の金融緩和」を進めた安倍政権と異なり、高市政権下では物価高というインフレ局面に着実に対処し、利上げを進めている。自身が政策金利の引き下げなどの金融緩和と積極的な財政出動を志向する「リフレ派」だと見られていることに、高市はいら立ちを隠さない。
「私が『リフレ論者じゃない』と、もっと発信してほしい」。高市は財務相の片山さつき(67)に繰り返し、こう言い聞かせている。
「首相は非常にオーソドックス(正統派)な考えの持ち主だ。金利については日銀に任せ、独立性を尊重している」
8月31日、米国で財務長官スコット・ベッセントと向き合った片山はこう説明し、「首相はリフレ論者ではない」と語気を強めた。ベッセントは「Good(いいことだ)」と返したものの、翌日開いた記者会見では日本を名指しし、「リフレ政策をやめるべきだ」と重ねて注文をつけた。
知日派のベッセントは高市政権発足直後から、日銀の利上げが止まり、円安がさらに進むことへの警戒感を示してきた。
片山はこの間、電話を含めて7度に及ぶ会談で、ベッセントの不信感を払拭(ふっしょく)するよう努めてきた。7月末には円安阻止を狙い、円買いとして28年ぶりとなる日米協調介入に踏み切った。
それにもかかわらず、米国からリフレ批判がやまないのは、高市政権の積極財政路線そのものを危ぶんでいるからだとの見方が強い。高市政権の一挙手一投足に市場は反応し、トランプ政権は神経をとがらせている。苦慮する高市の胸中を、政府高官は「『どれだけ言えば分かってくれるのか』というのが本音だろう」と推し量る。
さらなる円安や長期金利上昇の危険をはらみながらも、高市は「悲願」とする消費税減税や、大胆な国内投資にまい進しようとしている。看板政策は成功するのか。試金石となる初の本格予算編成は12月に迫っている。(敬称略)

都メルマガ利用者情報1万6千件漏洩、委託先に不正アクセス 続く「ブラストメール」被害

東京都は23日、都の政策連携団体が配信するメールマガジンに登録していたメールアドレスや氏名などの個人情報が最大約1万6千件漏洩したと発表した。配信を委託するラクスライトクラウド(東京都渋谷区)のサービス「ブラストメール」への不正アクセスが原因。同サービス契約者の情報漏洩は報告が相次いでいる。
被害を受けたのは、都が連携する「東京都農林水産振興財団」が委託している事業者が利用しているメール配信サービス。登録事業者は主に「東京広域援農ボランティア事業」に携わる生産者やボランティア参加者で、氏名、メールアドレス、属性といった個人情報が漏洩した。
外部の第三者がラクスライトクラウド社のAPI用のサーバー2台に侵入し、同社の販売管理システムやサービスのデータベースに接続してデータを持ち出したという。
侵入経路の詳細などは調査中で、サービスの利用とメール配信を停止している。都は同社に対し、漏洩範囲や原因、再発防止策について詳細な報告を求めている。
ラクスライトクラウドの「ブラストメール」への不正アクセスによる配信先リストなどの情報漏洩を巡っては、環境省が配信する複数のメールマガジン登録者のアドレスや氏名約2万2000件、山梨日日新聞運営の就活支援事業の登録者1万5000人分、東京メトロのメルマガ登録者のアドレス約8万件、NHK出版「みんなの趣味の園芸」のメルマガ登録者の情報約12万7000件など、契約者からの発表が相次いでいる。

「消防隊への誹謗中傷が凄くて…」八潮市の道路陥没事故から1年9カ月「エアコン60台以上が故障」「家が傾き住めなくなった人も」被害者の会代表が語る住民の苦悩

昨年1月、埼玉県八潮市で県道が陥没し、走行中のトラックが転落して運転手の男性(当時74)が亡くなった事故からおよそ1年9カ月。現場周辺の住民たちは、事故後に漏れ出した硫化水素による悪臭や金属製品の腐食、復旧工事に伴う騒音や振動など、さまざまな問題に悩まされてきた。こうした住民の声を行政に届けようと、昨年12月には被害者の会「虹の架け橋」が発足した。代表の木下史江さんが、事故後の被害の実態や活動への思いを語った。
【画像】道路陥没から1年9か月、現場の“今”と当時
消防隊員らへの誹謗中傷も…消防の格好で近隣を歩けなかった隊員
2025年1月28日午前9時50分ごろ、埼玉県八潮市の6差路の交差点中央部が突如として陥没した。長さ約8メートル、幅約4メートル、深さ5メートルの穴が開き、走行中のトラック1台が転落。救助活動は難航し、事故からおよそ3カ月後の5月2日、運転手の男性が下水道管内から発見され、死亡が確認された。
今年7月には、男性の遺族が県に対して慰謝料など約1億2500万円の損害賠償を求めて提訴している。
「虹の架け橋」の代表を務める木下さんは、当時の状況を振り返る。
「当時、ご遺族の方たちは救出作業の現場にいらしていましたが、本当に不安な日々を過ごしていたと思います。また、運転手の男性も意識がありながら救出を待つというのはどんなに怖かったのだろうと思いますし、ご遺族にとって納得のいく形になってほしいと心から思います」
事故当初、難航する救助活動に対しては批判も相次いだ。地元の草加八潮消防局が出動して救助にあたったが、穴の中で土砂崩落に巻き込まれ、隊員2人が負傷。建設用クレーンでトラックをつり上げようとした際には、途中でワイヤーが切れるなどのトラブルもあった。
こうした救助活動を巡っては、消防隊員らへの誹謗中傷も起きていたという。
「消防関係の方とは地元で話す機会も多いのですが、事故後、当時の隊長は『自分の大切な部下を怪我させてしまったし、運転手さんも助けることができなかった』と心から悔やんでいました。
誹謗中傷がすごくて、隊員たちも消防の格好で近隣を『歩けない』と言っていました。私たち住民は現場で必死に作業する消防の方を見ていましたし、あの時、誰に正解がわかったのか、と誹謗中傷については複雑な思いでした」
「家が傾いて住めなくなってしまった人もいました」
事故は、現場周辺で暮らす住民たちの生活も大きく変えた。悪臭や工事の騒音、住宅や家電製品への影響など、問題は長期にわたり、個人で行政に相談するだけでは対応に限界があった。
そこで昨年12月、住民の声を集め、行政に継続的に届けるために発足したのが「虹の架け橋」だ。住民へのアンケート調査などを通じて被害状況を記録し、復旧工事に伴う問題への対応を求めるとともに、同じような事故を繰り返さないために経験を伝えていくことも活動の目的としている。
「事故発生から近隣住民の方たちに定期的にアンケート調査を行うなどしてきました。その中であがってきたひとつに、復旧作業による騒音と振動がありました。私も地震で揺れているのかと思ってネットで調べたことがあるほど揺れていました。結果、家の壁に亀裂が入ったり、家が傾いて住めなくなってしまった人もいました」
騒音や振動に加え、住民を苦しめたのが、下水道管の破損によって漏れ出した硫化水素などによる悪臭だった。家の中にいても臭いが漂い、逃げ場のない状況が続いたという。
「下水の臭いというか、腐った卵のような臭いというか、本当に臭いから逃げ場のないような状況が続きました。今は当時からするともう臭いはないに等しいですが、当時は頭痛であったり吐き気をもよおす人も多くいました。私自身も外で15分くらい話をしていると喉が痛くなるということもありました。
洗濯物についても外に干せないので中に干していましたが、臭いが家中に充満しているので、洗濯物もその臭いになります。臭いには本当に多くの人が苦しめられました。今年に入って下水管に完全に蓋がされたので臭いもしなくなりましたし、硫化水素ももう出ていないのではないかと思っています」
「嫌なことを忘れるというのはいいことですが…」
地域では、車の部品や台所の金属部分などが黒く変色する現象も相次いだ。硫化水素による腐食が疑われる中、「虹の架け橋」が行なったアンケート調査では、近隣で60台以上のエアコンが同じ時期に故障していたこともわかったという。
「エアコンの基板の部分や外の配線が錆びてしまい、エアコンがきかなくなったり、動かなくなったりしていました。エアコンについては、個別では腐食が原因だとわからなかった可能性もありました。
だから私たちは自分で調べて、何件のエアコンが同時期に壊れているという情報をまとめたんです。それが証拠になるだろうと。最終的にはエアコンを使用している年数に応じて、県の方で負担額を決めて補償するという形になりました」
一軒の家でエアコンが故障しただけでは、事故との関連を疑うことは難しい。しかし、周辺の住宅で同じような故障が相次いでいることがわかれば、被害の全体像も見えてくる。住民たちが自ら情報を集め、行政との補償交渉につなげてきたという。
事故原因については、県が管理する下水道管が硫化水素によって腐食し、破損したことが陥没につながったと推測されると結論づけられている。下水道管の老朽化や腐食は八潮市だけの問題ではなく、全国各地で起こりうるものだ。
事故からおよそ1年9カ月。復旧工事は今も続いている。木下さんは、これまでの活動を振り返り、最後にこう語った。
「見えないものとの戦いっていうんですかね。硫化水素も目には見えないものですし、次々と金属が腐食していくなど、これまで見たことがないことでした。どこまで影響があり、いつまで続くのか、見えない不安もたくさんありました。
嫌なことを忘れるというのは、それはいいことですし、そうしなきゃいけない部分もあります。でも、私たちは事故を通して私たちしかわからない経験をし、その記録を今しています。二度とこうした事故が起こらないように生かしていきたい、そう思っています」
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

生後3か月の娘に67か所の傷…「一緒に死ぬしかないと思った」車椅子有名インフルエンサー・内藤沙月被告(29)が事件前日に発していた“SOS”

「娘と一緒にいるためには、一緒に死ぬしかないと思った」──法廷でときおり声を震わせながらそう語ったのは、生後3か月の長女・優愛ちゃんを殺害したとして殺人罪に問われている内藤沙月被告(29)だ。
10月21日、東京地裁で開かれた裁判員裁判の初公判。内藤被告は裁判長から起訴内容に間違いがないかを問われると、「ないです」と認めた。
事件が発覚したのは昨年11月4日午前6時40分ごろ。東京都世田谷区の自宅マンションから内藤被告自ら「ごめんなさい。私は死ねなかった。赤ちゃんをやった」と110番通報し、駆けつけた警察官が浴室で優愛ちゃんを発見。その場で死亡が確認された。
全国紙社会部記者が明かす。
「起訴状によると、内藤被告は自宅浴室の浴槽で優愛ちゃんの首や胸などを包丁で何度も切りつけ、出血性ショックで死亡させたとされます。逮捕時は『十数か所』と報じられた傷について、検察側は鋭利な刃物による傷が計67か所にのぼると指摘しました。
一方の弁護側は、先天性の障害がある内藤被告が、夫との離婚や親権をめぐる話し合いで『親権をとれる見込みがなく、精神的に追い詰められていた』として無理心中を図ったと主張し、行政から適切な支援を受けられなかったとも訴えました。被告人質問では『何の罪もない娘を殺してしまって申し訳なかった』と謝罪する場面もありました」
「ママになりました」報告の裏で
骨がもろく折れやすい難病・骨形成不全症を生まれつき抱え、車椅子での日常をYouTubeなどで発信してきた内藤被告。チャンネル登録者は約2万人(当時)にのぼり、昨年9月には「ママになりました」と報告。ブログにも「無事に娘を抱けたことが本当に幸せです」とよろこびを綴っていた。
「過去には別の男性と結婚して子どもを授かったものの、死産を経験していました。昨年3月に再婚し、その相手との間に生まれたのが優愛ちゃんです。事件は、夫が不在の時に起きた」(前出・全国紙社会部記者)
通報の数時間前に〈もうげんかい〉
内藤被告は、SNSに幸せそうな投稿をするなかで、離婚の話し合いを進めていたという。通報の数時間前にあたる11月4日午前4時ごろ、内藤被告はインスタグラムのストーリーズを連投。自ら切り出した離婚を撤回して仲直りを申し出たが、拒まれた経緯を明かしたうえで、こう綴った(いずれも原文ママ)。
〈もともと離婚するなら赤ちゃんは私が連れてくで了解得たのに〉
〈親権の争いてきに女は有利だとは思うけど私一人だと面倒見れないよねってなるし実家に帰ってお世話できる環境でもないしどうしたらいいんだろ〉
〈さつきはなんもできないって言われたし〉
そして最後の投稿は、〈もうげんかいごめんね 弱くて、よわいままで みーんなありがとうございました もうSNSは続けることはないかな〉という言葉で締めくくられていた。
「無事に娘を抱けた」とよろこんでいた母親は、なぜ我が子の命を奪うに至ったのか──。弁護側が訴えた”支援の空白”も含め、法廷での真相解明が待たれる。

塩原で温泉“無断持ち帰り”横行 男女2人が声掛けなしにポリタンク6個

約1200年の歴史がある栃木県那須塩原市の塩原温泉郷。無料で温泉を持って帰ることができる温泉宿が数多くある中、持ち帰りのマナーを巡って困惑の声が上がっています。
【画像】老舗旅館が苦言をSNS投稿「勝手にくんでいくのは違う」
老舗旅館が苦言
赤や黄色に色づく木々。栃木県那須塩原市のスキー場「ハンターマウンテン塩原」では今、紅葉が見頃を迎えています。ゴンドラから広がる絶景に、訪れた人からは感嘆の声が上がりました。
紅葉を見に来た人

「素晴らしいですね。雲海も出て。きれいです」
一方、玄関口であるJR那須塩原駅前で開催されていたのは「Picnic Week」。会場には足湯も設けられ、訪れた人たちが “ホッと”ひと息つく姿も見られました。
足湯を利用する人

「(Q.湯加減いかがですか?)最高ですね。どう?」

子ども

「最高」
1200年以上の歴史を誇る、関東有数の温泉地・塩原温泉郷。肌寒さが増し、温泉を求めて多くの観光客がやってくる中、ある投稿が波紋を広げています。
湯守田中屋
田中佑治さんのXから

「温泉をお持ち帰りされる方へ。あいさつもなしに勝手にくんでいくのは違うと思います。100歩、いや、1000歩譲っても最初と最後のあいさつは必要だと思います。一言って大切です」
投稿したのは塩原温泉郷にある老舗旅館「湯守 田中屋」の若旦那です。この旅館には敷地内に温泉をくむことができる蛇口があり、宿泊客などに人気です。ところが無断でくんで持ち帰る人がいるとして、苦言を呈しました。
これに対し、地元住民はこう話します。
地元住民

「めっちゃ大切な観光資源だと思うので、そういうのはやめてほしいなと心から思っています」
声掛けなしポリタンク6個
一体、何が起きているのでしょうか。旅館を訪ねると…。
田中さん

「日帰り入浴もやっているのでそういうお客様かなと思っていたら、トランクを開けてポリタンクを出そうとしていた。『どうなさいました?』みたいな形で声をかけたところ、『温泉をいただきに』みたいな。『ありがとうございます』『いつもくんでいっています』とか一切なく、そのまま何も言わずにポリタンクで温泉をくんで。30分ぐらい経ってパッと見たらもう車に乗り込んで立ち去っていったところだったので、『あれ?』と思って」
温泉を持ち帰ったのは男女2人で、これまで複数回温泉をくみに来ていて、旅館への声掛けなどは一度もなかったといいます。
この日持ち帰った量はポリタンク6個分。合わせて120リットルほどだったといいます。
これには同じ地区の旅館関係者も次のように話します。
上会津屋 君島正憲さん

「何にしても黙って敷地に入られるのもそうですし、温泉にしても常に湧き出ているものですけど、黙って持っていかれるものは確かに面白くはない気はします。やっぱり一声欲しいですよね」
田中さんは貼り紙を設置することにしました。
「温泉をくんでいく方へ。最初と最後は必ずあいさつをして下さい。無断でお持ち帰りになるのはおやめください。発見次第、次回からお断りさせていただきます」
最低限のモラルを持った行動をしてほしいと願っています。
「地下からポンプアップでくみ上げているんですけども、そのポンプもお金かかっていますし、温泉が出るまでの管理というのは年間相当のお金がかかりますので、日々の管理があるからこそ温泉が出ている。無断でというのは私たちの気持ち的にもそこは一言あって欲しかったなという。やっぱり言葉にするっていうのは大切なことなんではないかなと、そういうのがなかったことが今回少し残念に思った」
(「グッド!モーニング」2026年10月26日放送分より)

熊本地震直後「イオンモール熊本」爆発 犠牲者7人の発見場所判明 激しく損傷した搬入スペースや店舗エリア 3人は天井コンクリートの下敷きか

今年7月の熊本地震直後に爆発したイオンモール熊本で、亡くなった7人が見つかった場所が明らかになりました。
熊本県嘉島町のイオンモール熊本では、7月の熊本地震直後の爆発に巻き込まれたテナントの女性従業員9人が消防に救助されましたが、そのうち7人が亡くなりました。
この7人が見つかった場所について、4人が1階の南側出入り口付近にある従業員や物資の搬入スペース、残る3人がそのほぼ真上にある店舗エリア付近だったことが消防関係者への取材で明らかになりました。
7人が見つかった場所は、爆発で特に激しく損傷していたということです。
この7人の死因は内臓への重度な損傷や窒息などによるもので、1階で亡くなった4人のうち3人は天井から落ちてきたコンクリートの下敷きになっていたとみられるということです。
なお、国とイオンはそれぞれ事故調査委員会を設置し、爆発の原因や当時の詳しい状況を調べています。

福田康夫元首相死去 90歳 首相在任1年、洞爺湖サミット議長

2007年9月から約1年首相を務めた福田康夫(ふくだ・やすお)さんが22日、東京都内の病院で死去した。90歳だった。近親者で密葬を営んだ。後日、本葬を営む。喪主は長男で衆院議員の達夫(たつお)さん。
1936年7月、東京生まれ。早稲田大政治経済学部を卒業後、丸善石油(当時)に入社し、17年7カ月勤務。その後、父赳夫首相の秘書官などを経て、90年衆院選で旧群馬3区から初当選した。連続7回当選し、かつて赳夫氏が率いた自民党の清和会(後の安倍派)に所属した。
00~04年に森、小泉両内閣で官房長官。特に小泉内閣では「影の外相」とも呼ばれ、日米蜜月関係を裏方として支えた。小泉純一郎氏の後を継いだ安倍晋三首相が突然辞任したことに伴う07年9月の自民総裁選で、麻生太郎氏との一騎打ちを制し、第91代首相に就任。日本憲政史上、初の親子での首相就任となった。08年9月に退陣し、12年衆院選への立候補を見送って政界を引退した。
首相在任中は、参院で野党が多数派を占める「ねじれ国会」のもとで苦しい政権運営を強いられた。局面打開を目指して民主党の小沢一郎代表との党首会談で大連立を打診。小沢氏は同意したが、民主党内の幹部が反対したため頓挫した。日銀総裁の国会同意人事を巡って与野党が対立し、総裁が空席となる異常事態も起きた。
得意とする外交では、08年の北海道洞爺湖サミットを取り仕切ったほか、中国の胡錦濤国家主席(当時)と緊密な関係を築いた。一方、内政では、中国製冷凍ギョーザ中毒事件などを受け、消費者庁創設構想を推進。「消えた年金記録」問題などの教訓を踏まえ、公文書管理法の制定に取り組んだ。
しかし、在任1年を目前にした08年9月1日夜に緊急記者会見を開き、退陣を表明した。記者会見では、「首相の会見が人ごとのように聞こえる」と質問した記者に対し、「私は自分自身を客観的に見ることができるんです。あなたと違うんです」などと語った。「あなたとは違うんです」はその年の流行語大賞のトップテンに選ばれた。
首相在任中に制定に取り組んだ、文書の作成から保存・廃棄までの手順を定めた公文書管理法は、退任後の09年に衆参とも全会一致で成立した。

関東から近畿は午後も雨が続く 夕方は伊豆諸島で激しい雨のおそれ

関東から近畿、四国にかけて午後も前線による雨が続いています。この後は雨雲が次第に太平洋に移動し、雨は弱まる見込みです。ただ、伊豆諸島は活発な雨雲が通過するため、激しい雨の降るおそれがあります。
午後も広い範囲で本降りの雨
前線による雨雲が関東から四国の広い範囲を覆っています。激しい雨の降っている所はほとんどないものの、四国や近畿、東海は活発な雨雲に覆われていて、1時間に5~10mmほどの強めの雨が続いている状況です。

14時10分までの1時間には高知市で9.0mm、大阪市で6.0mm、名古屋市で5.5mmの雨を観測しました。

西日本や東海に比べると関東の雨は弱く、ほとんどの所が1時間に1~2mm程度です。10月に入ってから非常に雨が少なかった東京都心は24日(土)から今日までの雨量が23.5mmとなっています。
今夜にかけて伊豆諸島を活発な雨雲が通過
この後は前線がさらに南下するため、活発な雨雲は南の海上に移動していく見込みです。

四国から東海の雨は夕方を過ぎると次第に弱まって、深夜までには太平洋側の一部をのぞいて止んできます。関東はそれに比べると回復が遅く、夜遅くまで傘が必要な降り方になりそうです。

一方で、活発な雨雲の通り道となる伊豆諸島はこれから今夜にかけて雨が強まり、局地的には1時間に30~50mmの激しい雨の降るおそれがあります。道路冠水や低い土地の浸水などに警戒が必要です。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)