岐阜県美濃加茂市長選は23日投開票され、受託収賄罪などに問われ、有罪が確定した前市長の藤井浩人氏(37)(無所属)が、現職の伊藤誠一氏(65)(無所属=自民、公明推薦)を破り、4選(3期目)を決めた。
藤井氏は、市の雨水浄化設備設置事業を巡る汚職事件で懲役1年6月、執行猶予3年、追徴金30万円の有罪が確定した2017年12月に辞職した。一貫して無罪を主張しており、昨年11月、名古屋高裁に再審を申し立てている。
藤井氏の辞職に伴う前回選では、当時副市長だった伊藤氏が、藤井氏から後継指名を受けて出馬し、初当選した。
今回は、前市長と後継の現職が争う異例の構図となったが、新市庁舎整備計画の見直しを掲げた藤井氏が草の根で支持を広げ、返り咲きを果たした。