新型コロナウイルスの感染急拡大で保健所行政が圧迫される中、病院で陽性と診断されたのに「保健所からの連絡がなかなか来ない」という声が相次いでいます。今回、こうした経験をされた妊婦の女性にリモートで話を聞きました。 取材に応じてくれた澤本志帆さん(35)は夫と1歳10か月の息子との3人暮らしで、現在は第二子を妊娠中です。 (澤本志帆さん) 「1月27日のお昼ぐらいに、なんかおかしいなみたいな。1~2時間後には37.5℃とかになって、産科に電話したらすぐに病院に来てくださいと言われて」 その日のうちに検査を受けることができ、陽性と判明しました。 (澤本志帆さん) 「初日は丸々24時間薬を飲んでも熱が下がらなくて38℃後半。寒気もひどいし、不安で寝られなかったですね。(Q1月27日の陽性判定後、保健所からの連絡は?)保健所からの連絡はまったくなくて」 保健所に電話をかけるもつながらず、澤本さんは大阪府の『自宅待機SOS』に助けを求めます。しかし…。 (澤本志帆さん) 「まだ登録されていませんと言われて、陽性者の。なので何もできませんよと言われて。(Q自宅待機SOSに電話したのは陽性判定から何日目?)3日目に連絡して、4日目にもしたのかな。だけどずっと登録がされていなくて、保健所では私がコロナというのを把握されていない状態が続いて。結局、何をするにも『保健所に電話してください』って言われるし、もういいですってなりますよね。諦めるしかないというか」 何とか体調も落ち着いてきた2月2日にようやく保健所から連絡がありました。陽性判明からすでに6日が経っていました。 (澤本志帆さん) 「2月2日に保健所から電話が来たときに、『いま症状聞いている限り、入院とかホテル療養とか要らなさそうなんですけど必要ですか?』と言われて。症状出たときに助けてほしいのに、何日も経って連絡が来て『要りますか?』って言われても、もう要らんし。(Q陽性確認されたときにどういう対応を一番求めていた?)できれば隔離してほしかったですねホテル療養とか。医療関係者の方が常駐しているところに隔離してもらえれば、何かあっても飛んできてもらえるし、家族も守らなあかんから」