東京都文京区の東京大学前で大学入学共通テストの受験生ら3人が刺されて重軽傷を負った事件で、名古屋市の高校2年の少年(17)(殺人未遂容疑で逮捕)が事件直前、地下鉄の駅を行き来しながら準備をしたとみられることが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は5日、3人のうち通行人男性に対する殺人未遂と銃刀法違反(刃物携帯)容疑で少年を再逮捕した。
発表によると、少年は1月15日午前8時25分頃、試験会場だった東大前の歩道で、通りかかった豊島区の会社員男性(72)の背中を包丁(刃渡り14センチ)で刺し、殺害しようとした疑い。男性は重傷で入院中。
捜査関係者によると、少年は事件前日に学校を無断欠席して名古屋市内の観光地を巡り、市内のコンビニ店のトイレのごみ箱にスマートフォンを捨てていた。夜行バスで15日朝に上京し、東京駅から徒歩と地下鉄で東京メトロ南北線東大前駅を訪れた。
現場付近を下見した後、また南北線に乗って隣の本駒込駅へ。トイレで私服から学生服に着替えた後、今度は南北線で後楽園駅に移動した。近くの公園で、小瓶をゴムで束ねた手製の火炎瓶のようなものを準備したとみられる。
その後、南北線で再び東大前駅を訪れ、着火剤を使って駅構内の8~9か所でぼやを起こした後、地上に出て男性を襲撃。さらに受験生の男女2人を刺し、この2人に対する殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。
2人への殺人未遂容疑は処分保留とされ、今後、再逮捕容疑と合わせて家裁に送致される見通し。