長野県警長野南署は8日、長野市丹波島の自動車販売店「デュナミス・レーシング」を詐欺容疑で捜索した。同社を巡っては納車されなかったり、買い取り代金が支払われなかったりといった被害を訴える人が相次いでおり、同署が実態の解明を進める。
同社は1995年4月に設立され、車の整備や点検も手がけていた。この日は同署員ら約10人が約3時間半にわたって店内を捜索し、関係資料を押収した。同署は押収資料の解析や関係者への聞き取りなどを行う。
信濃町の男性会社員(40)は約5年前、同社で車を買い替えようとスポーツカー1台を115万円で売却したが、今も支払われていない。経営者の男性からは「次の車を探しており、購入代金と相殺するから待ってほしい」と繰り返し説明されたという。
男性は電話や無料通信アプリ「LINE(ライン)」などで支払いを求めたが、昨年12月6日以降は連絡がつかなくなり、同署に相談した。一緒にスポーツカーのイベントを訪れるなど親交があっただけに、「思い出に泥を塗られた。車への愛情はあったはずなのに本当に悔しい」と話した。