弁護人席に座る2人の男性。両名とも弁護人かと思いきや、傍聴席から見て手前の男性は保釈されていた被告人だった。そんな勘違いをしてしまうほど、いわゆる普通の社会人に見える。サラサラの髪の毛に紺色のマスク。長身にスーツがよく似合う。 しかしそんな爽やかな雰囲気をまとう被告人から繰り出されるのは、全く爽やかではない、自分本位な、家族に対する横暴な振る舞いの数々だった。(ライター・高橋ユキ) ●体罰を加えていた 義理の娘・Bさんに対する傷害と監護者わいせつの罪で起訴されていた被告人の公判は、千葉地裁で2021年11月まで続いていた。子である被害者のプライバシーに影響が及ぶ恐れがあることから、監護者による性犯罪は、被告人の氏名や住所が明かされない。開廷表の被告人名は空欄となる。 被告人は2018年5月、当時中学1年生だったBさんに対して暴力を振るったという傷害罪と、翌年1月~2月、Bさんの部屋に忍び込んだ上、性的暴行を加えたとして、監護者わいせつ罪に問われていた。傷害罪については認め、監護者わいせつ罪については否認していた。 2021年の梅雨から夏にかけて行われた被告人質問によると、被告人は元妻との結婚後、2012年の3月にBさんと養子縁組をした。 ところがBさんが小学校3年生になってから、ゲンコツなどで叩くなどの体罰を加えるようになる。被告人によれば、Bさんが小学校6年生になるころには、彼女の生活態度に対して不満を抱いていたようだ。 「門限を守らなくなり、些細なことで嘘をつくようになった。遊びに行く場所も嘘をつく。Bの携帯電話にGPSをつけていた、それで分かったり、また私自身が、約束していた場所と違うところからBが帰ってくるのを見た」 ●携帯電話を破壊したのは「彼氏と不適切なやりとり」 この頃から、被告人はBさんに男友達ができたことを、非常に気にしており、それが原因で、Bさんの携帯電話を破壊した。 「小学校6年生の終わりごろ、私がBの携帯を確認して、メールを見ると、彼氏と不適切なやりとりをしていた。それに激怒……もう二度と連絡を取らないという約束で携帯電話を返したが、言うことを聞かず連絡を取り合っていたので目の前で携帯電話を折りました」 また同時期に、Bさんにはタブレット学習をさせていたが「やってなかった。お金を払ってるのに無駄にしてることに腹が立って、次のテストまではこういうことは許さんぞと、正座をさせて勉強を見ることがあった」ともいう。
弁護人席に座る2人の男性。両名とも弁護人かと思いきや、傍聴席から見て手前の男性は保釈されていた被告人だった。そんな勘違いをしてしまうほど、いわゆる普通の社会人に見える。サラサラの髪の毛に紺色のマスク。長身にスーツがよく似合う。
しかしそんな爽やかな雰囲気をまとう被告人から繰り出されるのは、全く爽やかではない、自分本位な、家族に対する横暴な振る舞いの数々だった。(ライター・高橋ユキ)
義理の娘・Bさんに対する傷害と監護者わいせつの罪で起訴されていた被告人の公判は、千葉地裁で2021年11月まで続いていた。子である被害者のプライバシーに影響が及ぶ恐れがあることから、監護者による性犯罪は、被告人の氏名や住所が明かされない。開廷表の被告人名は空欄となる。
被告人は2018年5月、当時中学1年生だったBさんに対して暴力を振るったという傷害罪と、翌年1月~2月、Bさんの部屋に忍び込んだ上、性的暴行を加えたとして、監護者わいせつ罪に問われていた。傷害罪については認め、監護者わいせつ罪については否認していた。
2021年の梅雨から夏にかけて行われた被告人質問によると、被告人は元妻との結婚後、2012年の3月にBさんと養子縁組をした。
ところがBさんが小学校3年生になってから、ゲンコツなどで叩くなどの体罰を加えるようになる。被告人によれば、Bさんが小学校6年生になるころには、彼女の生活態度に対して不満を抱いていたようだ。
「門限を守らなくなり、些細なことで嘘をつくようになった。遊びに行く場所も嘘をつく。Bの携帯電話にGPSをつけていた、それで分かったり、また私自身が、約束していた場所と違うところからBが帰ってくるのを見た」
この頃から、被告人はBさんに男友達ができたことを、非常に気にしており、それが原因で、Bさんの携帯電話を破壊した。
「小学校6年生の終わりごろ、私がBの携帯を確認して、メールを見ると、彼氏と不適切なやりとりをしていた。それに激怒……もう二度と連絡を取らないという約束で携帯電話を返したが、言うことを聞かず連絡を取り合っていたので目の前で携帯電話を折りました」
また同時期に、Bさんにはタブレット学習をさせていたが「やってなかった。お金を払ってるのに無駄にしてることに腹が立って、次のテストまではこういうことは許さんぞと、正座をさせて勉強を見ることがあった」ともいう。