中国から豚肉類など禁止ソーセージ輸入の疑い 貿易会社代表ら逮捕

家畜伝染病「アフリカ豚熱(ASF)」などのために中国から原則輸入が禁止されている豚肉類などを国際郵便で輸入したとして、大阪府警は貿易会社「鴻池国際貿易」(東大阪市)の代表取締役、肖剛容疑者(36)=東大阪市鴻池町1=ら中国籍の男女計3人を家畜伝染病予防法違反容疑で逮捕したと発表した。農林水産省によると、国際郵便を用いた同法違反容疑の逮捕は全国初。
府警は肖容疑者らが2021年1~8月、輸入したソーセージなどを国内で販売し、少なくとも約1600万円を売り上げていたとみて関係先などを調べている。
逮捕容疑は、共謀して21年5~6月、ソーセージなどの加工食品計約400グラムを輸入禁止地域である中国から関西空港に6回に分けて輸入したとされる。「中国からは輸入していない」といずれも容疑を否認している。
農林水産省は中国からASFなどが国内に流入するのを防ぐため、豚肉類などの輸入を制限・禁止している。府警生活環境課によると、関西空港の動物検疫所職員が、中国から肖容疑者ら宛てに送られてきた国際郵便を検査し、発覚したという。【澤俊太郎】