千葉県野田市の市道で2019年3月、70歳代の男女3人が乗用車にはねられ死亡した事故で、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死)に問われた同市の会社員男性(45)に対し、千葉地裁松戸支部(本間敏広裁判長)は7日、無罪(求刑・禁錮6年)を言い渡した。
男性は運転中に意識を失った状態で歩道に突っ込んだ。公判では、男性が事故前に、頭痛に起因する意識障害を起こす可能性を予見できたかが争点となった。
判決は、男性が頭痛に伴って意識を失う可能性があると知ったのは、事故後1年以上経過し、医師の診断を受けた際だと認定。「頭痛による意識障害の可能性を予見できたかについて、合理的な疑いが残る」と指摘した。
男性は事故直後に現行犯逮捕されたが、不起訴に。松戸検察審査会が20年10月に「不起訴不当」と議決したことを受け、地検松戸支部が再捜査し、男性は昨年5月、在宅起訴された。
判決後、千葉地検の真田寿彦次席検事は「判決内容を精査し、上級庁と協議の上、適切に対応したい」とするコメントを出した。