小5死亡の「信号無視」事故 被告側が起訴内容を一部争う 東京地裁

東京都葛飾区で2020年3月、近くに住む小学5年の波多野耀子(ようこ)さん(当時11歳)と父親(44)が軽ワゴン車にはねられて死傷した事故で、赤信号を無視したとして自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)に問われた元配送業、高久浩二被告(69)=埼玉県三郷市=の裁判員裁判の初公判が8日、東京地裁(西野吾一裁判長)であった。高久被告側は危険運転致死傷罪の成立は争わないものの、赤信号を認識した地点は検察側の主張よりも事故現場に近かったとして、事実関係の一部について反論する姿勢を示した。
検察側によると、左側車線を走行していた高久被告は、信号機のある交差点のすぐ先に駐車車両があるのを確認。赤信号だったがそのまま交差点に進入して車線の右側に移った際、2人をはねたとしている。
赤信号を認識した地点について検察側は「交差点入り口にある停止線の約28メートル手前」と主張したが、弁護側は「約12メートル手前」と反論した。ただ、検察側はたとえ「約12メートル手前」であっても、すぐにブレーキをかけていれば事故を防げたとしている。
起訴状などによると、高久被告は20年3月14日午後8時45分ごろ、葛飾区四つ木5の国道6号(水戸街道)で軽ワゴン車を運転中、赤信号を無視して交差点に進入し、横断歩道を渡っていた波多野さんを死亡させ、父親に左脚骨折などの重傷を負わせたとしている。判決は22日の予定。【柿崎誠、斎藤文太郎】