「盗撮はしていたが、トイレを汚す人がいるので監視していた」
調べに対し、塾経営者はこう言い訳しているという。
経営する京都市北区の学習塾のトイレに「置き時計型カメラ」を設置し、女子中学生の下半身を盗撮したとして、自称会社経営者の熊野雄太容疑者(33)が、10日、児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)などの疑いで京都府警人身安全対策課と北署に逮捕された。熊野容疑者は昨年12月から今年2月にかけ、トイレに仕掛けた置き時計型カメラ3台を使い、女子中学生が下半身を露出している動画を7回、計10本盗撮した。
熊野容疑者は飲食店なども経営。2019年1月、戸建て住宅を借り、小中学生対象の学習塾を始めた。1月中旬、府警に情報が寄せられたため、今年2月に熊野容疑者の自宅をガサ入れし、置き時計型カメラ3台、充電器型カメラ、ライター型カメラの計5台を押収。スマホやUSBメモリーなどから盗撮画像784点が見つかり、うち148点が学習塾のトイレで盗撮されたものだった。
「熊野容疑者は3つの同じ置き時計型カメラを使い、それぞれの目的に応じて設置する場所を変えていた。個室トイレの便座の蓋と貯水タンクの隙間にはめ込んだカメラで尻や排泄シーンを撮り、窓のサッシ部分や貯水タンクの上に置いたカメラでは女子生徒の顔や、スカートをたくしあげて下着をおろす姿を盗撮していた。時計が置いてある位置も不自然だし、場所もコロコロ変わるので生徒たちもおかしいと思っていた」(捜査事情通)
置き時計型カメラはスマホと連動していて、目当ての女子生徒が席を立つたびに、熊野容疑者はスマホのアプリを起動。動画モードのスイッチをオンにして撮影を開始し、女子生徒が教室に戻ってくるとオフにしていた。十数人いる教え子のうち、女子生徒はおよそ半分だったが、動画には一切、男子生徒の姿は写っていなかった。
「トイレ盗撮に使われたのは置き時計型のカメラだけで、充電器型とライター型カメラは電車内やショッピングモールの盗撮で使っていた。ライター型カメラは一見、本物のライターと見分けがつかないほど精巧です。底の部分に数ミリのレンズがついていて、女性の背後から近づき、スカートの中の下着を盗撮していた。ただ、これらの盗撮画像は女性の顔が写っていないので、被害者は特定できていません」(前出の捜査事情通)
この学習塾では授業の前後に食事の時間を設定していたが、少しでも滞在時間を長くさせ、女子生徒がトイレに行く機会を増やそうとしていたのかもしれない。