16日午後11時36分ごろ、宮城、福島両県で震度6強を観測する地震があった。気象庁によると、震源地は福島県沖で、震源の深さは約60キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7・3と推定される。福島県南相馬市など各地の消防本部によると、東北地方でけが人と火災の情報が複数寄せられているという。
山岡耕春・名古屋大教授(地震学)の話
深さとメカニズムから見ると、沈み込む太平洋プレートの内部で起きた地震とみられる。比較的陸に近い場所なので震度が大きめに出る。震源の深さは60キロと比較的深く、地震の規模のわりに予想された津波高は大きくなかった。一般的に1週間ほど警戒が必要だ。揺れで被害が出ているから落下物などでけがをしないように気を付けてほしい。