宮城、福島両県を16日深夜に襲った地震。仙台市宮城野区の保育士の女性(58)は「ガーッという地響きが聞こえたと思ったら、直後に立っていられないような大きな揺れに襲われた。棚の本など家にあるあらゆる物が崩れ落ちてきて、11年前の光景を思い出してしまった」と話した。
仙台市青葉区にある読売新聞東北総局は二度の大きな横揺れに襲われた。二度目の揺れは立っていられないほどだった。地響きが聞こえ、総局内のテレビや本が床に落ち、引き出しが開き、コピー機が数十センチずれた。読売新聞仙台ビルの壁には所々にひびが入った。
仙台市中心部のアーケード街は外壁が剥がれるなどしていた。飲食店従業員らが店の外に避難していた。
福島市中心部のビルでは、室内の棚がギシギシと大きな音を立てながら揺れ続け、机から落ちた資料などが床に散乱した。