市長から大声で「ええかげんにせえ」、市幹部2人がパワハラ訴え…市長は否定

滋賀県野洲市の部長級の幹部2人が、

栢木
(かやき)進市長(65)から大勢がいる議場でどなられるなどしたのはパワーハラスメントにあたる疑いがあるとして、市に調査を求めていることがわかった。栢木市長は読売新聞の取材にパワハラを否定している。
幹部2人によると、2人は9日、市議会閉会後、議場に議員や他の職員がいる前で、医療政策に関する答弁を巡って数分間、市長から「ええかげんにせえよ」「おまえもじゃ」などと大声で

叱責
(しっせき)されたという。
うち1人は昨年5月以降、市長室で鉛筆を机に投げつけられて叱責されたほか、「良い案がないなら市長室に入るな」「頑固でうんこ」などとも言われたと主張。現在は不眠症に悩まされているという。
2人は9日、市総務部に口頭で調査を要請し、15日には文書で、2人と市長双方への聞き取りや調査結果の公表を求めた。
市総務部は「個別の案件には答えられない」としている。
職場でのパワハラを巡っては、企業に対策を義務づけた改正法が2020年に施行された。総務省は地方自治体に対策を講じ、被害の相談があれば迅速に対応するよう通達を出している。
市長は24日の取材に対し、「仕事だし怒る時もある」と言動の一部を認めた上で、叱責の時間は短く、人格を否定する発言でもないとし、「パワハラにはあたらない」と主張。1人への行為については「鉛筆は投げたが、後で謝った」と述べた。