土地取引をめぐる横領事件で無罪が確定した不動産会社の前の社長が、不当な逮捕・勾留で社長としての地位を失ったとして、国に対して7億円あまりの賠償を求めて提訴しました。 プレサンスコーポレーションの前社長・山岸忍さん(59)は、学校法人がプレサンス社に土地を売却する際に手付金21億円を横領したとして大阪地検特捜部に逮捕・起訴されましたが、裁判で共謀の根拠とされた元部下の証言に「疑いが残る」として無罪が確定しました。 山岸さんは約8か月にわたって不当に勾留されたことで社長としての地位を失ったなどとして、国に対して7億7000万円の賠償を求めて提訴しました。 (プレサンスコーポレーション 山岸忍前社長 3月29日) 「検察官の方の物の考え方、取り調べの手法、法的な知識がない私にしてみても異常なものだと感じています。二度とこういう事件を起こさないでほしい」 山岸さんは29日午後、元部下を取り調べた特捜部検事らを最高検察庁に刑事告発する予定です。