兵庫県神河町議選(定数12)が12日告示され、立候補者は現職8人、元議員1人、新人2人の計11人(公明1、無所属10)にとどまったことから、定数割れでの無投票当選が決まった。無投票当選は2005年の町誕生以来初めて。県選挙管理委員会は「県内の議員選での定数割れは、記録が残る限りで確認できず、極めて異例」としている。
午前8時30分から、町役場で順次、届け出を終えた候補者は、街頭で少子化対策や町財政などについてアピール。届け出締め切りの午後5時には全員の当選が決まり、1日限りの〈舌戦〉が終わった。
公職選挙法では、欠員が定数の6分の1を超えた場合は補欠選挙を行わなければならないが、今回はこれに該当しない。
前回選は定数12に16人が立候補。健康上の理由での辞職や死亡、町長選への立候補者がおり、告示前は欠員3だった。
関係者によると、定数割れの理由について、各地区で候補者や引退議員の後継者を探すことが難しい現状に加え、議員の待遇面を指摘する声も。町議の報酬は役職がなければ手取り額が約18万円。若い人は議員報酬だけでは生活が難しいという。
定数割れについて町内の主婦(85)は「みんなもっと地元の政治に関心を持って立候補しなければ町は良くならない」と注文。再選したベテラン議員は「選挙戦で町民の信を問いたかった。候補者をどう確保するかは今後の大きな課題だ」と語った。