抵抗できない状態の女性に無理やり性行為をしたとして滋賀県警高島署が
万木
(ゆるぎ)豊・高島市議(58)を準強制性交容疑で書類送検した事件で、万木市議は15日、高島市議会の全員協議会に出席し「刑事事件になるようなことはしておらず、潔白は証明できると思っている」と容疑を否定した。
捜査関係者などによると、万木市議は昨年7月21日夜、大津市内で女性ら計4人と会食。女性を自宅まで送り届ける間、万木市議が手渡した缶ビールを飲んだ後に意識がもうろうとなった女性に対し、車内で性的暴行をした疑いで、今年3月30日に書類送検された。
この日の協議会では、ほかの市議が事実関係などについて質問したが、万木市議は「捜査中なのでコメントを差し控える」と繰り返し、詳細な説明を避けた。
終了後、報道陣が万木市議に取材対応を求めたが、万木市議は「ノーコメント」として応じなかった。
被害を訴える女性が読売新聞の取材に応じ、「本当に悔しい。なぜこんなことになったのか」と涙ながらに訴えた。心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、トラウマに苦しむ一方、「絶対に泣き寝入りはしない」とも語り、強い怒りをあらわにした。
2人は仕事の関係者。昨年2~4月、頻繁な会食の誘いに嫌悪感を抱き、以後は誘いを断っていた。事件があった同7月21日は複数人の会食で、仕事上伝えるべきことがあり参加したという。女性は飲酒したが、万木市議が参加者らを送り届ける車中では「酔いはさめ、意識ははっきりしていた」と振り返る。
だが、万木市議に差し出された缶ビールを数口飲んだ後、記憶がぷつりと途切れた。次に覚えているのは、車内で抱きつかれ服を脱がされる場面。腕で相手をブロックし「やめて」「だめです」と抵抗した断片的な記憶もあり、「嫌だという意思表示はした」と強調する。翌日の未明に意識が戻ると自宅にいたという。
その後の2日間はぼう然として何も考えられなかったが、26日、再び万木市議から会食に誘うメッセージが届き「もみ消すのではないかと恐れ、性被害を自覚した」。29日、警察に被害届を出した。女性は「示談する気は一切なく、徹底的に闘う」と訴えた。