25日午後6時10分ごろ、奈良県大和郡山市西岡町の近鉄橿原線「郡山第2号踏切」(警報機、遮断機付き)で、近くの高垣陽子さん(50)が橿原神宮前発京都行き特急電車(4両)にはねられて死亡した。高垣さんは所持品の障害者手帳から全盲だったとみられ、現場付近には白杖(はくじょう)が残されていた。奈良県警郡山署が事故原因を調べている。
現場は幅4・7メートル、奥行き8・2メートルの踏切で、近鉄郡山―筒井間にある。郡山署によると、付近の防犯カメラには、高垣さんが踏切を渡り終えようとした際に遮断機がおり、引き返そうとした直後に電車と接触するような様子が映っていたという。
この事故の影響で、近鉄は橿原線の上下線で約1時間20分にわたり運転を見合わせた。【浜名晋一、林みづき、川畑岳志】