違反の同業3社、営業自粛 運航再開時期は未定 知床観光船事故

知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故を受け、カズワンを運航する知床遊覧船と同じく北海道斜里町のウトロ地区を拠点とし、小型船で観光船業を営む同業の3社は6月10日までの営業自粛を決めた。17日の国土交通省北海道運輸局の緊急安全点検で、定点連絡の記録を作成していないなどの計12件の違反が見つかり、改善が求められている。運航再開時期は未定。
事故を巡っては、乗客乗員26人のうち14人の死亡が確認され、12人の行方が分かっていない。知床遊覧船の同業他社で構成する協議会は安全対策を見直す議論を進めることで一致。同業他社で一定の距離感を保ったまま観光船を運航することや、単独での運航を避けることなどの基準づくりを想定する。
ある観光船業関係者は「行方不明者が見つからないうちの営業再開は批判されるかもしれないが、正直、このままだと、会社が持たない。(国の議論だけでなく)地元でも安全対策の指針を協議し、再発防止に取り組みたい」と語った。【山田豊】