埼玉県朝霞市上内間木の内装工事会社「長葭(ながよし)内装」のプレハブ平屋の建物が全焼して男性が死亡した放火殺人事件で、朝霞署捜査本部は18日、DNA型鑑定の結果、遺体の身元が志木市中宗岡2の同社社長、長葭良さん(43)と判明したと発表した。長葭さんを知る人の間では、事件を受けて驚きと悲しみが広がっている。
志木市の男性は「祭りが好きな人で、一緒にみこしをかついだことがある。事件に巻き込まれたと聞いて、とても驚いた」と語る。
以前、共に仕事をしたという内装業の40代男性は「元気で明るい性格だった。現場の頭をしていて、仕事にも熱心だった」と振り返る。「ニュースで被害者が長葭さんと知ってあぜんとした。3人の子どもがいたようだし、同業者として残念でならない」と肩を落とした。
また、捜査本部は18日、建物内にある作業所で血痕が見つかったと明らかにした。遺体の上半身には複数の骨折があり、長葭さんが作業所で暴行を受けて出血した可能性があるとみている。
捜査本部によると、長葭さんは14日午前4時ごろ、内装の仕事を終え、仕事仲間と3人で会社に戻った。同日午前9時50分ごろ、通行人が火災を119番し、建物の事務所スペースから遺体が発見された。消防隊員が突入した際に建物の出入り口は施錠されていたが、鍵は現時点で発見されていないという。【平本絢子、成澤隼人、山崎恵利花】