今月から新型コロナウイルスの水際対策が緩和されたことを受け、約2年ぶりに外国人観光客の受け入れが本格的に始まった。
22日午後、成田空港に香港の旅行代理店が企画したパッケージツアーの参加者10人が到着した。マスク姿で現れ、小旗を持った航空会社の職員らに出迎えを受けた。10人は1週間の旅程で北海道・小樽や東京・浅草などの観光地を訪れる予定だ。
日本の文化やアイドルが好きで、40回くらい訪日しているというツアー参加者の女子大学生、ケリーさん(23)は「今回は買い物と食べ物が楽しみ。北海道では海鮮丼が食べたい。東京では洋服や化粧品の買い物をしたい」と円安を歓迎し「早く個人旅行ができるように願っている」と期待した。
観光庁によると、16日時点で6月は約300人、7月は約1000人の入国申請があり、同庁は7月以降さらに増加する見通しを示している。
観光目的の入国手続き再開は、新型コロナの感染リスクが低いと区分された98カ国・地域の外国人が対象。旅程の管理などがしやすいよう添乗員付きのパッケージツアーに限定されている。今月15日には第1陣が少人数で入国した。【三浦研吾、秋丸生帆】