客引き容疑で飲食店経営者ら17人を逮捕 従業員が囲むケースも

東京・赤羽で通行人に客引きをしたとして、警視庁保安課は22日、神奈川県平塚市の佐藤弘之容疑者(58)ら50代の飲食店3店の経営者4人と、24~61歳の従業員13人を風営法違反(客引き)の疑いで逮捕したと発表した。赤羽地区では2020年ごろから客引きを巡るトラブルが急増しており、21年の客引きに関する110番は前年比190件増の459件で、警視庁が警戒を強めていた。保安課は3店が協力して客引きをしていた可能性もあるとみて調べている。
逮捕容疑は2021年12月30日~22年5月6日、東京都北区赤羽南1や同区赤羽1の路上で、「お兄さん。飲んでいこうよ」「かわいい子いるよ」などとつきまとい、客引きをしたとしている。佐藤容疑者が「客引きの指示はしていない」と供述するなど10人が容疑を否認、5人は容疑の一部を否認し、2人は認めているという。
保安課によると、女性従業員らは強引に手を引いたり、逃げられないように複数人で囲んだりして店に連れ込んでいたという。高額な代金を請求するなどのトラブルも確認されているといい、同課が経営実態の解明を進める。【高井瞳】