2日未明に発生したKDDIの通信障害は、4日午前も音声通話が利用しづらい状況が続いた。影響の長期化で、切実な影響を受けている業務もあり、利用者からは早期の復旧を求める声が上がっている。
「通信障害が長引けば命にも関わる。早く通話ができるようにしてほしい」
東京都足立区の訪問看護ステーション「ブロッサム」を経営する西村直之さん(45)は4日午前、契約する約70の福祉施設に私用のNTTドコモの携帯電話番号を知らせるため、ファクスや電話をする作業に追われていた。
事業所では、24時間態勢で在宅の患者や、介護施設などから相談を受けている。その連絡先はauの携帯電話10台で、2日未明から通話がほとんどできない状態が続いている。
患者の中には、急に点滴が必要になる肺炎の人もいる。この2日間は、看護師が容体が不安定な患者宅を訪問し、体調を確認してきた。しかし、障害がいつ解消するかがわからないため、私用携帯の番号を知らせることにした。西村さんは「利用者には高齢者も多く、熱中症のリスクも高い時期。患者の体調が心配だ」と訴えた。
災害対応を懸念する声もある。3日午後に局地的な大雨に見舞われた京都府福知山市では、7か所の避難所を開設した。ところが、うち1か所に派遣した市職員が、KDDIの携帯電話を使っており連絡を取れない状況となった。
避難所内にある固定電話で市の災害警戒本部と避難状況の連絡などを行い、大きな混乱はなかったというが、市の担当者は「災害が起きやすい季節。避難支援に支障がでないよう、KDDIは復旧作業をしっかり進めてほしい」と話していた。