奈良市で参院選の応援演説中だった自民党の安倍晋三元首相(67)が銃撃されて死亡した事件で、逮捕された元海上自衛隊員の山上徹也容疑者(41)が、数カ月前に銃を自作した疑いがあることが9日、捜査関係者への取材で分かった。
また、山上容疑者が奈良県警の調べに対し、「特定の宗教団体に恨みを持っていた」と供述したことも判明。安倍氏の訪問はホームページで知ったとも話しており、県警は元首相を狙った目的や経緯などについて調べを進める。
県警は9日、司法解剖の結果、死因は左上腕部から入った銃弾が、左右の鎖骨下にある動脈を損傷したことによる失血死と発表した。安倍氏の遺体を乗せた車は同日朝、奈良県立医科大付属病院を出発。同日午後に東京都内の自宅に到着した。
[時事通信社]