埼玉北部で猛烈な雨…西武秩父線・JR八高線・青梅線で運転見合わせ、土砂災害の危険高まる

気象庁は12日夜、埼玉県北部の東松山市などで、1時間に100ミリ以上の猛烈な雨を観測・解析したとして、記録的短時間大雨情報を発表。土砂災害の危険が高まっていると厳重な警戒を呼び掛けた。大雨の影響で、西武秩父線やJR八高線、青梅線の一部で運転を見合わせた。
記録的短時間大雨情報は、午後5時58分から午後10時11分までに、東松山市のほか、鳩山町、嵐山町、越生町、毛呂山町、坂戸市、狭山市に相次いで発表された。気象庁によると、鳩山町では、午後10時30分までの6時間に、観測史上最大となる360・0ミリの雨を観測した。
また、埼玉県などは土砂災害警戒情報を、午後8時45分までに東松山市、坂戸市、越生町、嵐山町、小川町、鳩山町、ときがわ町、毛呂山町の各市町に出し、早めの避難を呼びかけた。
気象庁は、13日明け方にかけて埼玉県全域で激しい雨の降る恐れがあるとして、土砂災害のほか、浸水や河川の増水、氾濫に警戒を呼び掛けた。ひょうも予想されるとして、農作物などへの注意も促した。