4630万円誤給付、250万円納付し被告が保釈…「借りたお金を少しずつ返済したい」

山口県阿武町が誤って振り込んだ新型コロナウイルス対策関連の給付金4630万円が全額出金された事件で、電子計算機使用詐欺罪で起訴された田口翔被告(24)が1日、勾留先の山口県警山口南署から保釈された。
田口被告は1日正午頃、同署の正面出入り口にスーツ姿で現れた。集まった報道陣に頭を下げると、記者からの問いかけには応じず、用意された車に乗り込んだ。弁護人を通じて「この度は、私の行動で多くの方にご迷惑をおかけして大変申し訳ありません。保釈後は、仕事をして、借り入れたお金を少しずつ返済していこうと思います」とのコメントを出した。
山口地裁によると、1日午前、田口被告側から保釈保証金250万円が納付されたことが確認された。
県警の発表によると、田口被告は、自分名義の銀行口座に誤って振り込まれた金と知りながら、決済代行業者の口座に出金して不法な利益を得たとして、5月18日以降、計約4290万円分について電子計算機使用詐欺容疑で3度逮捕・起訴された。地裁は、弁護人からの準抗告を受け、3度目の逮捕での勾留を取り消したが、起訴後の勾留は続いていた。
7月27日には、残りの約340万円分についても同容疑で山口地検に書類送検され、誤給付された全額分が立件された。同日、地裁は田口被告の保釈を認める決定をし、地検は取り消しを求めて準抗告したが、棄却された。
一方で町側は、振込先の決済代行業者などに対して国税徴収法に基づく取り立て処分などを実施。7月上旬までにほぼ全額を回収した。