愛媛、BA・5対策宣言へ 感染最多2232人 高知は1023人

新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、愛媛県の八矢拓副知事は2日、国が新設した「BA・5対策強化宣言」を週内にも実施すると表明した。感染対策の強化など県民への要請の内容を幅広く検討中で、近く詳細を発表する。四国では同日、愛媛、高知両県で新型コロナの新規感染者が過去最多を更新。愛媛県の病床使用率は初めて5割を超えた。
愛媛県は2232人の新規感染を確認。初めて2000人を超えた。市町別では松山市975人▽今治市185人▽伊予市66人▽松前町62人――など9市町で最多を更新した。医療機関への入院者は204人で病床使用率は53・5%に達した。八矢副知事は「医療機関の負担は極めて重いが、受け入れできない状況ではない」との見解を示した。
また、自宅療養者も過去最多の1万3015人で、初めて1万人を突破した7月26日発表分(1万390人)以降も増加傾向が続く。このため、県は自宅療養者専用の24時間対応の医療相談センターを8月1日に設けた。体調悪化時に電話をすると、看護師が電話で応対し、必要なら医師がオンラインで診療する。緊急時は保健所に連絡し、入院などにつなげる。処方薬は薬局が日中に届ける。
一方、高知県は1023人の感染を確認。初めて1000人を超えた。医療機関の入院者は160人(うち重症7人、中等症28人)。病床占有率は48%で、県の対応レベルで最高の「特別対策」の指標「50%」に迫った。
浜田省司知事は2日の定例記者会見で「高齢者の感染や医療機関でのクラスター(感染者集団)が増えており、医療体制の逼迫(ひっぱく)につながりかねない」と危機感を表明。今後も感染者の増加傾向が続けば「BA・5対策強化宣言」が視野に入るが、現状での強い行動制限の実施は「県独自ではハードルが高い」と述べ、慎重な姿勢を示した。【山中宏之、小林理】