伊丹便欠航は計32便 全日空「多大なご迷惑」と陳謝 手荷物検査ミス

26日午前6時50分ごろ、大阪(伊丹)空港南ターミナルの全日空の保安検査場で、乗客が手荷物として機内に持ち込もうとした刃物を、係員が検査で通すミスがあった。刃物の機内への持ち込みは航空法で禁止されており、全日空は手荷物検査をやり直す措置を取った。この影響で、伊丹発着の計32便が欠航、計26便が遅れ、約8300人に影響が出た。
保安検査は航空法に基づき航空会社が行い、今回は全日空が委託した警備会社が実施していた。
全日空などによると、女性係員が同ターミナル2階奥にある優先客向けの保安検査用カウンターで、男性客の手荷物に刃物を確認したが、男性客から「大丈夫」と言われたため、返却してしまったという。ミスに気付いた係員は男性客を追いかけたが見失った。男性客は羽田行きの便に乗る予定だったとみられる。
全日空は午前9時半ごろ、伊丹発の全便の運航を一旦見合わせたが、その間に羽田行きの2便が出発していた。保安検査後の乗客に再検査を実施したが、男性客や刃物は見つからなかった。これまでに刃物によるトラブルなどは報告されていない。
保安検査は正午ごろ再開されたが、同ターミナルは約1600人の乗客らでごった返した。函館に旅行する予定だった和田美智子さん(80)=京都府長岡京市=は「トラブル内容も分からず、案内もなく待ちぼうけで疲れた」と空港の対応にいら立ちを見せていた。
全日空大阪空港支店の植田慎一郎マネジャーは「ミスで多大なご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ない。検証して再発防止に取り組む」と陳謝した。【松浦吉剛、生野由佳、松本惇】