焼け落ちた倉庫の壁グニャリ、「鎮圧」に丸2日…煙と熱気に阻まれ「困難極めた」

茨城県守谷市百合ヶ丘で14日に発生した倉庫火災は、119番から50時間以上たった16日午前9時、延焼の恐れがない「鎮圧」状態になった。常総広域消防本部は「倉庫には開口部がほとんどなく、消火活動は困難を極めた」と説明した。(西村洋一)
「倉庫から煙が出ている」。通りかかった配送業者から119番があったのは14日午前2時25分頃。常総広域消防本部の消防隊員が、物流会社「アズマロジスティクス」配送センターに駆けつけると、倉庫南側から煙が噴き出していた。
同本部によると、倉庫は鉄骨平屋一部2階で、延べ面積5200平方メートル。ゴム手袋やマスク、食品工場用のユニホームなど衛生関係の物品が多く保管され、当時は無人だったという。

消防隊員らは、噴き出す激しい煙と熱気に阻まれて倉庫内に進入できなかった。シャッターの隙間などからホースを差し入れて放水したが、物品の箱がラックに多数積まれており、効果的に消火できなかったという。このため、重機で壁を一部壊して放水したほか、はしご車の上から屋根に開いた穴を狙って放水した。
そんな中、同本部が最も懸念していたのは隣接地への延焼だ。特に倉庫裏手の南西側は隣の建物とは3メートル程度しか離れていない。そこで、消防車数台がこの壁に向かって、丸2日間放水を続けた。外側から熱を取り、壁が焼け落ちるのを防ぐことができた。

消火活動には、同本部と守谷市消防団の104人、車両20台のほか、取手市、つくば市、茨城西南広域消防本部、千葉県の柏市消防局の応援も受けた。
今後は、常総広域消防本部と取手署が現場検証を行う。火災の原因や出火元を調べるほか、防火体制についても関係者から話を聞く。