川口いじめ、市教委作成の公文書240カ所を訂正 録音データと相違

埼玉県川口市立中学校でいじめを受けて不登校になった元男子生徒(19)が、市側が作成した自身のいじめに関する公文書の訂正を求めた問題で、市教育委員会は文書に約240カ所の誤りがあることを認めた。元生徒の母親の森田志歩さんが記者会見で明らかにした。武南署が作成した文書についても県警が訂正に応じたという。
学校の報告書では、森田さんが当時の校長に「いじめを認めろ」と大声で詰め寄ったと書かれていた。「母親は拒否し続け、本人に会えない状態が続いていた」などと学校側が元生徒に面会できない状況も説明していたが、これらの記述は録音データから事実と異なることが判明し、訂正された。
また、市教委は当時開いた記者会見の記録文書の中で「保護者乱入」などと記載していたが、森田さんは許可を得て同席していただけであり削除された。
学校側と生徒側の話し合いを記録した武南署の文書には、元生徒側の弁護士が「私も被害届は受理しないと思う。警察の判断は正しい」などと発言したと記載されていたが、県警が発言はなかったことを確認し訂正した。
森田さんは「公文書は正確であるべきで訂正は当然」とし、「それでも息子が失った時間を取り戻し、心に負った傷を癒やすことはできない」と話した。【鈴木篤志】