奈良県警奈良署は31日、世界遺産・春日大社(奈良市)境内にある石燈籠(とうろう)4基に赤いペンキのようなものがかけられた跡が見つかったと発表した。同署が文化財保護法違反の疑いで調べている。
同署によると、31日午前8時半ごろ、春日大社の職員が境内の石燈籠2基に、赤色のペンキのようなものがかけられた円状の跡を見つけ、同署に通報した。30日午後にも少し離れた石燈籠2基に同様の跡が見つかっていたという。
いずれも直径5~7センチの円状で、同署は周辺の防犯カメラの映像を調べるなど捜査を進めている。
奈良市内では今年4月、東大寺大仏殿(国宝)に液体がかけられた跡が見つかり、同署が同法違反の疑いで調べている。