大阪府堺市で母親と3歳の娘が殺害された事件で、事件後から行方不明になっているブラジル国籍の夫(33)について、犯行にかかわった疑いが強まったとして警察が殺人容疑で指名手配を行いました。 殺人容疑で指名手配されたのは、住居・職業不詳でブラジル国籍のバルボサ アンデルソン ロブソン(BARBOSA ANDERSON ROBSON)容疑者(33)です。 警察によりますと、バルボサ容疑者は8月20日午後4時ごろ~21日午前10時32分ごろまでの間に、同居していた妻の荒牧愛美さん(29)と娘のリリィちゃん(3)に対して刃物様の凶器で胸などを複数回にわたり突き刺して殺害した疑いがもたれています。 この事件は8月24日、堺市東区のマンションの一室で荒牧リリィちゃん(3)と母親の愛美さん(29)が殺害されているのが見つかったものです。司法解剖の結果、2人は心臓などを刺されて即死だったとみられ、部屋からは血の付いた包丁が見つかっています。 同居していたバルボサ容疑者は8月22日の朝、勤め先に「事故に遭い2週間休む」と連絡した後、行方がわからなくなっているということです。また、捜査関係者によりますと、自宅から約1km離れた駅で夫のものとみられる自転車が見つかったということです。 警察は夫が何らかの事情を知っているとみて行方を探していましたが、警察によりますと、バルボサ容疑者はすでにブラジルに向けて出国しているということです。