「3万年の地震の歴史が分かる」熊本地震の原因、新発見の断層…数m落ち込む形で湾曲

熊本地震の原因となった布田川断層帯に属する新たな断層が見つかり、熊本県南阿蘇村の現場で見学会が行われた。調査に当たっている熊本大の研究者らが「約3万年間にわたる地震の歴史が分かる」と解説した。
現場は、旧東海大阿蘇キャンパスそばにある県道の工事現場。工事の過程で7月に断層が見つかり、熊本大と東北大が共同調査している。見学会は8月下旬、2日間にわたって行われ、地層愛好家ら計約30人が参加した。
鳥井真之・熊本大くまもと水循環・減災研究教育センター特任准教授らが、約3万年前の噴火による「姶良丹沢火山灰」や、約7300年前の「鬼界アカホヤ火山灰」の地層が重なる斜面を案内した。5~6メートルに落ち込む形で湾曲している部分を示し、「過去の地震による可能性が高い」と説明した。
鳥井氏は終了後、「断層の調査で過去の地震の間隔や規模などが分かる。研究を深め、将来の防災に役立てたい」と話した。