大阪府高槻市の高井直子さん(当時54歳)に対する殺人容疑などで再逮捕された養子の高井凜容疑者(28)が府警福島署の留置場で自殺した問題で、自殺に使われた布きれが5種類だったことが捜査関係者への取材でわかった。留置場での着替えは1日1回とされる。府警は、自殺の5日ほど前から、着替えの度に自身のTシャツの裾を裂き、準備していた可能性があるとみている。
高井容疑者は今月1日朝、ひも状のものを留置場の居室内の金網にかけて、首をつっているのが発見された。病院に搬送されたが、同日夜に死亡した。
捜査関係者によると、府警がひも状のものを確認したところ、5種類の布きれを束ねたものだった。布きれはそれぞれが輪になった状態で、高井容疑者のTシャツの裾も裂かれていたという。
居室内に着ていない衣類を置くことはできず、高井容疑者が所有する複数枚のTシャツは、居室外の私物保管庫で管理されていた。署員が8月26日に点検した際、異常はなかったという。
留置場での着替えは通常1日1回とされる。身体検査も就寝前に毎日実施されていた。府警は、高井容疑者が自殺の約5日前から、裂いた布きれを下着内などに隠し持っていた可能性があるとみている。
問題を巡っては、署員が自殺を示唆するメモを30日に発見していたが、同署は、内規に定められた「24時間対面監視」などの対応を取っていなかった。Tシャツの破れも署員が把握していれば、自殺の予兆に気づけた可能性があり、府警が管理状況を調べている。