宮内庁は21日、東京・日本武道館で27日に営まれる安倍晋三・元首相の国葬(国葬儀)に、秋篠宮ご夫妻ら7人の皇族方が参列されると発表した。天皇、皇后両陛下と上皇ご夫妻は、慣例に従って使者を派遣される。
同庁によると、参列されるのは、秋篠宮ご夫妻と次女佳子さま、三笠宮家の
寛仁
(ともひと)親王妃信子さまと長女
彬子
(あきこ)さま、高円宮妃久子さまと長女
承子
(つぐこ)さま。国葬では、両陛下と上皇ご夫妻のそれぞれの使者が拝礼した後、皇族方が供花される。
国葬の実施が閣議決定された7月22日に葬儀委員長の岸田首相から同庁の西村泰彦長官宛てに皇族方の参列を要請する文書が届き、同庁が前例を踏まえて調整を進めていた。
1967年の吉田茂元首相の国葬では、皇太子夫妻だった上皇ご夫妻ら皇族方9人が参列し、昭和天皇と香淳皇后は侍従を遣わしていた。最近の例では、2020年10月に行われた中曽根康弘・元首相の内閣と自民党の合同葬に、今の天皇、皇后両陛下と上皇ご夫妻が使者を派遣し、秋篠宮ご夫妻ら皇族方8人が会場で供花された。